●「民主政権、大事にする」=小沢氏
(時事通信 2010/12/10-21:35) http://p.tl/j3DQ

 民主党の小沢一郎元代表は10日夜、都内の日本料理店で地元・岩手県の達増拓也知事や県議ら約20人と懇談した。小沢氏は「戦後初めて国民の一票で政権交代した民主党政権を大事にしないといけない」と述べた。
 小沢氏は「なかなか地元に帰れなくてごめん。来年は統一地方選だ。政権交代した初心に帰って、民主党の理念を忘れないように頑張れ」とも語った。


●民主 小沢氏招致で対立深まる
(NHKニュース 12月11日 5時13分) http://p.tl/96mK
民主党の小沢元代表の国会招致を巡り、岡田幹事長は、衆議院政治倫理審査会での議決による実現も念頭に、週明けに対応を決めたいとしているのに対し、小沢氏に近い議員は強く反発しており、党内の対立が深まっています。

民主党の小沢元代表の国会招致を巡って、岡田幹事長は、小沢氏みずからが衆議院政治倫理審査会への出席を申し出ることが望ましいものの、申し出がない場合には、審査会での議決による実現も念頭に、13日の役員会で対応を決めたいとしています。これに対し、小沢氏に近い議員は強く反発しており、10日、当選1回の衆議院議員10人余りが、岡田氏に「小沢氏の問題を、あえて今、取り上げて、党内を乱すべきではない」と申し入れました。また、輿石参議院議員会長は、岡田氏が検討しているやり方は好ましくないという認識を示しました。さらに、齋藤国会対策委員長代理は、10日夜、「今、そんなことをやっている場合なのか。早く来年度予算案を作り、安心できる社会をつくってほしいというのが国民の声だ」と述べたほか、党内からは、自民・公明両党の国会対策委員長が10日、小沢氏の証人喚問を引き続き求めていく方針を確認したことから、「審査会が実現したら国会運営で協力するという担保を、野党から取っていないのではないか」という指摘も出るなど、党内対立が深まることを懸念する声も広がっています。こうしたなかで、小沢氏は、10日夜、岩手県議会議員らとの会合に出席し、「統一地方選挙は大事だから、去年、政権交代したときの初心に戻り、党の理念を忘れないよう頑張れ」と述べました。


●政倫審での弁明拒否=小沢氏
(時事通信 2010/12/10-21:13) http://p.tl/pnof

 民主党の小沢一郎元代表は10日、岡田克也幹事長が衆院政治倫理審査会での小沢氏の招致議決を目指していることについて「政倫審は事件にならないようなものを扱うところで、(私の)問題は法廷の場に移っている」と述べ、招致には応じられないとの考えを強調した。
 都内で行われた脳科学者の茂木健一郎氏との対談で語った。小沢氏が8日の鳩山由紀夫前首相らとの会合で、新党結成を視野に入れた発言をしたとの一部報道については「そんなことは言っていない」と否定した。 


●小沢氏側、政倫審に猛反発 党内対立、さらに激化
(朝日新聞 2010年12月10日9時2分) http://p.tl/6IRu


 民主党の小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求める国会の議決について、菅直人首相が党役員会で多数決でも押し切る方針を固め、菅政権は緊迫してきた。小沢氏は首相や岡田克也幹事長への反発を強めており、年内に議決されても出席に応じるかは不透明だ。

 小沢氏はこれまで「国会の決定には従う」としてきた一方で、岡田氏の2回にわたる説得には「司法で取り上げる問題を国会で議論するのは妥当でない」と応じてこなかった。役員会の決定をもとに国会閉会中の年内に政倫審で議決が行われても、開催は年明けの通常国会までずれ込む可能性が高い。小沢氏は年明けに予想される強制起訴の時期や、通常国会での与野党攻防の行方を見極めたうえで、出席するかどうか慎重に判断するもようだ。

 小沢氏側の反発は強まっている。側近の松木謙公農水政務官は9日、首相や岡田氏の動きについて「何で人民裁判みたいな雰囲気で仲間の議員を引っ張り出してやらなきゃいけないのか。訳がわからない」と激しく批判。小沢氏に近い党幹部も同夜、「永久に反対だ。多数決で決めるルールはなく、党としての正式決定はできない」と反発を強めている。

 小沢氏直系の衆院当選1回議員でつくる「北辰会」所属の20人は9日、急きょ国会内に集まり、小沢氏招致を求める決議に反対する考えを確認した。小沢氏側近の岡島一正副幹事長が招かれ、参院議員有志から岡田氏に抗議した経過が説明された。出席者からは「党内がゴタゴタしている場合ではない」などの意見が出た。

 だが、小沢氏の反撃手段は限られている。年明けには検察審査会の議決による強制起訴で刑事被告人となる見通しの中、「離党カード」をちらつかせて牽制(けんせい)することは難しい。世論の小沢氏に対する風当たりは強く、「小沢氏と行動を共にする議員は少ない」(首相に近い党幹部)とみられるからだ。小沢氏自身も9日、訪ねてきた側近に「私から党を割るようなことは考えていない」と語った。

小沢氏が中堅議員に開催要求を促した両院議員総会の開催には、党所属議員の3分の1の署名が必要。代表選で200票を集めた小沢氏が号令をかければ集まる可能性はあるが、首相支持派の抵抗は必至で、議決への流れを止められるかはっきりしない。13日の役員会の展開次第では、党内対立がさらに激化することは確実で、ベテラン議員は現状を「このままいけばガチンコ対決だ」と分析する。

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■民主党の役員会メンバー

菅直人首相(代表)=脱小沢

岡田克也幹事長=脱小沢

玄葉光一郎政調会長=脱小沢

鉢呂吉雄国対委員長=脱小沢

輿石東参院議員会長=親小沢

平田健二参院幹事長=親小沢

羽田雄一郎参院国対委員長=親小沢

枝野幸男幹事長代理=脱小沢

滝実総務委員長=中間派

渡辺周選対委員長=脱小沢

長浜博行財務委員長=脱小沢

横光克彦組織委員長=脱小沢

大塚耕平広報委員長=中間派

山根隆治企業団体対策委員長=中間派