あの山岡賢次がゴルフで狙う「ホールインワン」解散


週刊現代 永田町ディープスロート
(現代ビジネス 2010年11月24日) http://p.tl/X69E


尖閣解散か、いや、TPP(環太平洋経済連携協定)参加の是非を巡って民主党が割れて政界再編か―。国会が揺れに揺れるなか、永田町では次の政変がいつ起こるかという話題で持ちきりだが、この政変に向けて意外な人物が暗躍しはじめた。民主党の山岡賢次副代表(元国対委員長)だ。

「先日、山岡さんが会長となって新たな議連が創設されたのですが、山岡さんがこの議連に各党の幹部を集め、さらに他の議員らに積極的に参加を呼びかけているのです」

 山岡氏が設立したのは、「スポーツゴルフ確立のための議員連盟」。'16年のリオデジャネイロ五輪から、ゴルフがオリンピックの正式種目となることを受けて発足したものだ。超党派の「ゴルフ議連」には、中曽根弘文自民党参議院議員会長、漆原良夫公明党国対委員長、下地幹郎国民新党幹事長、園田博之たちあがれ日本幹事長、重野安正社民党幹事長、さらには共産党から穀田恵二国対委員長が参加している。これを「ただの議連のひとつ」とは侮れないというのは、菅総理に近い議員の一人。

「山岡さんは、民主党のプロジェクトチームがTPPへの参加に関する協議の開始を決めた瞬間に『これで次の選挙は負けだ!』と発言するなど、いまの執行部を激しく批判しています。さらに山岡さんはこの議連に新人議員を勧誘しているのですが、その際には本気か冗談か、『君もこの議連に入らないか。ゆくゆくは政界再編の要になるぞ』と声をかけているのです」

 党執行部は山岡氏の動きを注視しているというが、「ゴルフで政界再編」というそれこそホールインワン並みのミラクルを、山岡氏が起こせるのだろうか。