[辞任必至]柳田法相をかばう 仙谷長官の資質の方が問題だ
(日刊ゲンダイ2010/11/18)

地元の会合で「法相は2つ(の言い回し)を覚えておけばいい。『個別事案は答えを差し控える』と『法と証拠に基づき適切にやっている』だ」などと放言した柳田法相への辞任圧力が強まっている。自民党は「言語道断。一日も早く職を辞すことが国家のためだ」(石破政調会長)と批判。民主党内からも「軽率すぎる」(羽田雄一郎参院国対委員長)、「失言の範囲を超えている。不適格だ」(中堅)などの声が出ている。

「あとは参院幹部が柳田さんを守るかどうかだ」「(進退問題に波及するかは)分からない」(首相に近い政府関係者)と、辞任やむなしのムードまで漂うのだが、この問題で仙谷官房長官は柳田をかばっている。厳重注意をしたものの、「資質に問題があるとは思っていない」とか言っている。

官房長官の資質が問われそうだ。

舌禍事件で閣僚を辞任させたら、次は自分にも火の粉が及ぶ。それを恐れているのだろうが、新党日本の田中康夫代表は「(仙谷氏の厳重注意が)ブーメランにならないことを祈る」と皮肉った。言葉の重みを分かっていない菅内閣の閣僚は、仙谷を筆頭に総入れ替えが必要だ。




※日刊ゲンダイはケータイで月315円で読める。
この貴重な媒体を応援しよう!
http://gendai.net/