●【小沢氏会見】詳報 「党のみなさんも理解してくれると信じている」 
(産経ニュース 2010.10.7 16:22) http://p.tl/g80I


小沢一郎・民主党元幹事長「えー、それでは最初に私から一言申し上げます。このたびの、私の政治団体に関連することにつきまして、昨年から多くの同志のみなさん、また、国民のみなさんにたいへんご迷惑をおかけし、ご心配をおかけいたしましたことをこの機会にあらためておわびを申し上げます」

 「昨年の3月ですか、政治団体の担当の秘書から、強制捜査が、検察の強制捜査が始まりまして、ほぼ1年余にわたって捜査が続けられたと思います。その1年っちゅうのは、まあ担当の秘書にとっても、私も含めてもたいへん厳しい辛い1年でありましたけども、それ以上に、善意の献金をしてくれたみなさんにも調査が及んだりまして、本当にみなさんにご迷惑をおかけしたと。ということで申し訳なく思っております」

 「ただ、結果として国の正式の捜査機関である検察において、1年余にわたる強制捜査においても、私どもが、そして私自身が、起訴に値するような不正な行為はなかったということが結果として、不起訴という形で明らかになりましたので、その点からいえば、みんなに迷惑はかけましたけども、良かったなあと、そう思っているところでございます」

「その後、検察審査会の方で、起訴という議決がなされました。うーん、私としましてはたいへん残念な結論でございますが、正式の捜査機関である検察で不正がないということ、明白になり、不起訴になったというその捜査の中身について十分な理解が得られなかったのかなあと。まあ、そう思って残念に思います」

 「2度の議決がありましたけども、先日の議決の中でも例えば、最初の議決の起訴の理由としてまったくなかったものが突然、今回、新たにその理由として付け加えられて、議決書に述べられていると聞いております。私も詳しく議決書を全部読んだわけではありませんけども、例えば、土地の購入についての、私から政治団体への貸し付け、この借り入れ等についての報告がないということが付け加えられておるそうでございますけども、この点につきましては、担当者はもちろん、きちんと主張していると思いますが、私自身の事情聴取の場合も、ほとんどこの問題については、事情を聴かれたということはなかったように記憶しておりまして、こういうことも例えばですが、今回の議決の中に突然理由としてあげられておるということ等々ありまして、たいへん残念な結論でございますけども、それはそれとして、検察審査会という制度の中で、決められたことでございます」

「もちろんこれは、11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしかわかりませんで、全くの秘密のベールの中に閉ざされておるものでございます。どういう議論がなされ、どういうことでそういう結論がなされたのかということは私にも、また一般の国民のみなさんにも全くわからない、知り得ないということでございますが、その意味でも、今回のような起訴という方向の議決がなされたことについては、まったく驚いておりますし、残念に思っております」

 「ただ、議決がなされた以上、これは代表選の時も申し上げました通り、代表選の結果がどうであれ、自分としては逃げ隠れはしませんと、正々と対応しますと、そう申し上げたはずであります。従いまして、その姿勢は、気持ちは今も変わっておりません。以上です」

 --議決は残念とのことだが、離党や議員辞職はないということか

 「今話した通り、国の正式な捜査機関である検察当局の1年余に及ぶ強制捜査の中で、起訴するような不正な事実はないということが明らかになったわけでありますので、私としてはそのような意思は持っておりません。淡々として、政治活動は、私が必要とされる限り続けてまいります」

--党から離党勧告が出たらどう対応するのか

 「それもまだ、事実として出てませんので、もしそういうことがあったときには、そのときにまた、どういう理由でどういうことでということで判断を致しますが、今言ったように、検察当局で不起訴となったことでありますので、同志のみなさんも党のみなさんもそのことは十分理解していただけるものと信じております」

 --菅直人首相は証人喚問について小沢さんが判断するべきという趣旨のことを言っているが。証人喚問、政倫審への出席はどう考えるのか

 「それは国会の、憲法上最高機関、さらに委員会とか、政倫審はその国会の中の機関ですから、国会で決めた決定に私はいつでも従います。ただ、みなさんも、ちょっと考えていただければわかるように、検察審査会で裁判の場で、法廷で事実関係を改めて明らかにしろということで、司法の場に移っておりますので、その意味では、その場できちんと事実関係を明らかにして、何の不正な問題もないという結論を得るように全力を尽くしたいと思います。ただ、最初に言ったように、国会でもしそういう決定がなされれば、国会の決定には従います」

--これまで透明性を強調してきたが、検察審査会の話の中で平均年齢30歳、秘密のベールと言ったが、検察審査会のあり方ももう少し考えるべきということなのか

 「いえ、そのことを言っているわけではありません。単なる事実関係を申し上げた。あなたも知らなんでしょ?知ってる?知らないでしょ?事実関係を申し上げているだけです。これは、いずれにしても法廷でということで、とにかく自分の身の潔白をきちんと決めてもらいたい、そう思っております」



●小沢氏発言・全容
(時事ドットコム 2010/10/07-16:59) http://p.tl/Rjqz


 民主党の小沢一郎元代表が7日午後、衆院議員会館で記者団に語った内容は次の通り。
 
このたび、私の政治団体に関連することについて、以前から、多くの同志の皆さん、また国民の皆さんに大変、ご迷惑、ご心配をお掛けしたことをこの機会に改めておわび申し上げる。
 政治団体の担当の秘書に検察の強制捜査が始まり、ほぼ1年余にわたって捜査が続けられ、その1年というのは担当の秘書にとっても、私も含めても、大変厳しいつらい1年であったけれども、それ以上に善意の献金をしてくれた皆さんにも調査が及んだりして、本当に皆さんにご迷惑をお掛けして申し訳なく思っている。
 ただ、結果として、国の正式の捜査機関である検察の1年以上にわたる強制捜査においても、私自身が起訴に値するような不正な行為はなかったということが、不起訴という形で明らかになったので、その点から言えば、よかったなあと思っているところだ。
 その後、検察審査会で起訴という議決がなされた。私にとっては大変残念な結論だが、正式の捜査機関である検察で不正がないということが明白になり不起訴になったという、その捜査の中身について、十分な理解が得られなかったのかなと、残念に思う。
 2度の議決があったけれども、先日の議決の中に、最初の議決の起訴の理由に全くなかったものが、今回、新たにその理由として付け加えられていると聞いている。例えば土地の購入について、私から政治団体への貸し付け、この借り入れなどについての報告がないということが付け加えられているそうだ。この点については、担当者はもちろんきちんと主張していると思うが、私自身の事情聴取の場合もほとんどこの問題については事情を聴かれたということはなかったように記憶している。今回の議決の中に突然理由として挙げられていること等々あって、大変残念な結論だが、それはそれとして、検察審査会という制度の中で決められたことだ。
 もちろん(検察審査会は)11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしか分からないので、全くの秘密のベールの中に閉ざされているものだ。どういう議論がなされ、どういうことでそういう結論がなされたのかということは私にも、また、一般の国民皆さんにも全く分からない、知り得ないということだが、その意味でも、今回のような起訴という方向の議決については、全く驚いているし、残念に思っている。
 ただ議決がなされた以上、代表選挙の時も言った通り、代表選挙の結果がどうであれ、自分としては逃げ隠れはしないと、正々と対応すると言ったはずだ。その姿勢は、また気持ちは今も変わっていない。
 -離党や議員辞職をする考えはないか。
 国の正式な捜査機関である検察当局の一年余に及ぶ強制捜査の中で、起訴するような不正な事実はないことが明らかになったので、私としてはそのような意思は持っていない。淡々として政治活動は、私が必要とされる限り続ける。
 -党が離党勧告を出した場合はどうするか。
 それはまだ、事実として出ていない。もしそういうことがあった時には、その時にまた判断するが、検察当局で不起訴となったので、同志の皆さんも党の皆さんも、そのことは十分、理解していただけると信じている。
 -証人喚問や衆院政治倫理審査会への出席は。
 国会という憲法上最高機関、そして委員会や政倫審はその国会の中の機関ですから、国会で決めた決定に私はいつでも従う。
 ただ、検察審査会は裁判の場で、法廷で事実関係を改めて明らかにしろということで、司法の場に移っているので、その意味では、その場できちんと事実関係を明らかにして、何の不正な問題もないという結論を得るように全力を尽くしたいと思う。ただ、最初に言ったように、国会でもしそういう決定がなされれば、国会の決定には従う。
 -検察審査会のあり方に再考の余地はあるか。
 いえ、そのことを言っているわけではない。単なる事実関係を言った、あなたも知らんでしょ? だから事実関係を言っただけだ。いずれにしても、法廷でという趣旨ですので、法廷で自分の身の潔白をきちんと決めてもらいたいと思っている。