菅内閣人事 岡田幹事長で調整も難航

(日刊ゲンダイ2010/9/16)

野田、蓮舫は留任、長妻は交代
再スタートする菅内閣の顔ぶれが、なかなか決まらない。菅首相はきょう(16日)、党役員の骨格を固めた上で、17日に改造内閣をスタートさせたい考えだったが、党運営の要である幹事長人事が難航。改造が18日以降にずれ込むとの見方まで出てきた。
参院選敗北の責任をとって退任させる予定の枝野幹事長の後任が決まらない。「党内融和」のために中間派から起用すべきとの意見があり、旧民社党系の川端文科相の起用が浮上していたが、川端は早々に固辞する姿勢を示したもよう。菅周辺の「脱小沢」継続を求める側近からは、岡田外相を推す声が強まっている。他に、中間派では鹿野道彦衆院予算委員長、脱小沢では前原国交相の名前も挙がっている。
閣僚人事については、仙谷官房長官、野田財務相、蓮舫行刷相、国民新党の自見金融相の留任が固まった。原口総務相、千葉法相、長妻厚労相、小沢環境相は交代の方向で、総務相の後任に、民間から前鳥取県知事の片山善博慶大教授が浮上している。幹事長を退任する枝野が、新設の「政策調整相」として入閣するとの情報もある。
幹事長以外の党人事では、玄葉政調会長が続投。国対委員長には、代表選で首相を支持した旧社会党系の鉢呂吉雄厚労委員長の起用が取りざたされている。