●小沢氏処遇、発言控える=経済運営の新組織検討-菅首相
(時事ドットコム 2010/09/07-21:11)  http://p.tl/K7qL


 菅直人首相は7日、民主党本部で時事通信社など新聞・通信各社のインタビューに応じ、首相が党代表選で再選された場合に小沢一郎前幹事長を選挙関連の要職に起用する考えを示唆したことについて「『適材適所』と言った中で話が少し弾んだようだ」と釈明した。その上で、閣僚と党役員人事について「新代表が決めることであり、今の段階で申し上げることではない」と具体的な発言を控えた。
 首相は6日、日本テレビの番組収録で、小沢氏の処遇について「得意分野で活躍してもらえればありがたい」などと発言。これが党内に波紋を広げたことから、沈静化を図ったものだ。
 首相はまた、「経済財政諮問会議と同様なものをつくるべきではないかという議論もある。経済財政のトータルの議論をする場を改めてつくるかどうか検討に値する」と述べ、予算編成や経済運営の基本方針を策定する新組織を検討する考えを明らかにした。 
 民主党は昨年の政権交代に伴い、自民党政権下で設置された経済財政諮問会議を事実上廃止した。首相は最近の円高・株安傾向などを受け、経済財政政策に関する司令塔的な組織の必要性を示したものとみられる。
 衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」への対応については「国民にとって大事な課題は謙虚に真摯(しんし)に議論していけば合意形成は可能だ。そういった合意形成に努めていきたい」と語り、政策ごとの「部分連合」を目指す考えを重ねて示した。




●菅首相、「小沢氏起用」で釈明=閣僚からも発言相次ぐ
(時事ドットコム 2010/09/07-13:44)  http://p.tl/UISl


 仙谷由人官房長官は7日午前の記者会見で、菅直人首相が民主党代表に再選された場合は小沢一郎前幹事長を選挙関連の要職に起用するとの考えを示唆したことについて、首相から6日夜に「そういうことを言ったものではない」と説明を受けたと明かし、「今からとやかく言う話でない」と述べた。
 これに関し、閣議後の会見で、代表選で首相支持を表明している閣僚から発言が相次いだ。荒井聡国家戦略担当相は「党の有為な人材が政府・与党でそれぞれ活躍していただく、と発言したと理解している」と強調。野田佳彦財務相は「特定のポジションをイメージして話したとは思わない」と語った。
 蓮舫行政刷新担当相も「首相は一貫して適材適所でチーム民主党という言い方をしている。特段、踏み込んだ発言とは思っていない」と指摘。北沢俊美防衛相も「一般論で言ったのだろう。方向性とすれば当然のことだ」と事態の沈静化を図った。前原誠司国土交通相は「人事はトップが決めることで、条件を付けて応援しているわけではない。コメントする立場にない」と述べた。 



●【民主党代表選】補佐官が首相の小沢氏要職起用発言を「真意でない」と否定
(産経ニュース 2010.9.7 13:00)  http://p.tl/1i1u

 寺田学首相補佐官は7日午前、テレビ朝日の番組で、菅直人首相が代表選後に小沢一郎前幹事長を要職で起用することを示唆する発言をしたことについて、「首相に確認したが、真意ではないとのことだった」と弁明した。さらに、寺田氏は「小沢先生のすごいところはどこかと聞かれて、『選挙(での指導)が得意』だったと答えた。その後に『挙党態勢はどう築くか』と問われ、1人1人が小沢さんも含めてがんばっていけるような態勢が一番いいという一般論を述べたということだ」と釈明し、小沢氏の要職起用を表明した発言ではないとの考えを強調した。

 首相は6日夜、日本テレビの番組収録で、小沢氏について「選挙の指導は非常に的確だ。得意の分野で活躍してもらえたらありがたい」と発言。さらに「すべての議員が得意な分野で働ける態勢を作ることが挙党態勢だ」と述べていた。



●「小沢氏、得意分野で活躍を」 首相、起用問われ発言
(asahi.com 2010年9月6日23時49分) http://p.tl/c5Ef

菅直人首相は6日夜、日本テレビの番組収録で、小沢一郎前幹事長について「すべての(党所属)議員が自分の得意な分野で働ける態勢を作ることが挙党態勢だ。小沢氏にも得意な分野で活躍していただければありがたい」と述べた。民主党代表選後の内閣改造・党役員人事で、小沢氏を要職に起用すると受け取られかねない発言だ。

 首相は6月の政権発足以降、「脱小沢」路線を掲げて小沢氏本人を要職から遠ざけてきただけに、今回の発言は、代表選で菅氏を支持している「非小沢」系議員に波紋を広げそうだ。

 番組内で首相は「(小沢氏とは)選挙が終われば協力しあうことを約束している」と説明。小沢氏について「大きな政治家で、これだけの経験と見識を持った政治家はいないのではないか。決断力があり、特に選挙の指導は非常に的確だ」と評価した。その上で、司会者から内閣の要職に起用するかを問われ、「得意な分野で活躍していただければありがたい」と答えた。

 ただ、首相は収録後、番組での発言について「小沢氏の議員としての資質について一般論を述べただけで、代表選後の人事には言及するつもりはなかった。要職起用と受け止められたら、本意ではない」と、周辺に釈明した。

 一方、小沢氏は6日夜、TBSの番組に出演し、首相の番組発言について問われると「ポストは別にして、一兵卒でも全面協力する」と述べた。