「色紙に何も書かないのは不誠実」だって 目に余るテレビの集団小沢イジメ

(日刊ゲンダイ2010/9/4)
日本記者クラブ主催の公開討論会(2日)は後味の悪いものだった。まるで「オレが宰相を決める」と言わんばかりの勘違い新聞記者が、ふんぞり返ってエラソーに質問する姿ばかり見せられたからだ。一体、何サマだと思っているのか知らないが、ひどいのはテレビも同じである。
「シタリ顔のコメンテーターが、小沢さんの映像が流れた後にオウムのように『政治とカネ』を強調し、小沢否定の発言を繰り返す。まるで犯罪者扱いです。新聞と同一資本のテレビだから『嫌小沢』の姿勢は分かるが、これでは集団イジメです」(民主党の中堅議員)
3日の「やじうまプラス」(テレビ朝日)でも、討論会で揮毫(きごう)した色紙に何も書かなかった小沢に対し、コメンテーターが「何も書かないって、国民に対して不誠実な感じ」と、イチャモンをつけていた。
対照的に、菅にはやたらと好意的。きのうの「朝ズバッ!」(TBS)では、菅のカミさんが議員会館であいさつ回りする姿をダラダラと放送。議員に配っていた名刺を紹介して「シンプルで存在感がある」と“評論”するバカ報道ぶりだった。
ジャーナリストの魚住昭氏は「メディアは小沢氏に対し『怪しい』というイメージを作って引きずり降ろそうとしている」と断じているが、その通り。普天間問題での鳩山叩きと構図は一緒だ。小沢が首相になって、早くテレビのデタラメに大ナタをふるってほしいものである。