ウサン臭い「政治とカネ」攻撃 [小沢が圧倒!

(日刊ゲンダイ2010/9/2)
国民だってもうウンザリだが、菅は相変わらず、小沢の「政治とカネ」の問題をネチネチ攻め立てていた。
小沢は「強制捜査権がある検察が1年も調べて、何も出なかった」「政治資金については、公開する必要のない領収書も含めて、すべてオープンにしている。ここまでやっているのは自分だけだ」と強調。「いい加減にしろ」と言わんばかりだったが、その通りだ。小沢憎しの検察が秘書らを3人逮捕し、事務所だけでなく、ゼネコン各社までガサ入れし、小沢本人にも何度も事情聴取したのに何も出なかった。これぞ、最大の潔白の証明ではないか。これ以上、説明責任を求めるのはイチャモンなのに、菅陣営は小沢の代表時代の“党内官房機密費”の使途まで調べている。「私たちは公平すぎた」(菅首相)と小沢のカネの配り方を当てこすり、メディアは代表選の争点のひとつに「政治とカネ」を挙げる。
これぞ、謀略と言うしかない。元外交官の佐藤優氏が言う。
「小沢氏の政治とカネの問題は過去形です。今、問題なのは、長男への資金援助が明らかになった仙谷官房長官(写真右)の方でしょう。それなのに、代表選で小沢氏の政治とカネの問題を執拗に取り上げるのは、本当の争点を隠したいからとしか思えません。円高と普天間問題です。戦前、米英がブロック経済を組んでドル、ポンド安を仕掛け、日本は金解禁をしたものだから大損したことがあった。それと同じで、この円高は欧米が日本を食おうとしているものです。普天間問題は日米合意を強行すれば、沖縄は爆発しますよ。日米合意があっても自民党政権はずっと杭一本打てなかった。それをどうやって、強行するのか。難題を解決できない菅政権がそれをゴマカすために政治とカネの問題をネチネチ取り上げているのです」
案の定というか、ウサンくさい裏があるのだ。それにしても、菅陣営がやっているのは謀略、ゴマカシ、ネガティブキャンペーンの類ばかり。まるでスターリンである。