●小沢氏「熟慮の結果決意」 出馬表明全文

(毎日新聞 2010年8月31日)  http://bit.ly/bjB1PW

 民主党の小沢一郎前幹事長が31日午後5時47分から行った代表選出馬表明の会見は次の通り。

 明日から始まります(民主党)代表選挙につきましては、先般申し上げた通りのことでございまして、不肖の身でありますが、代表選挙に皆さんのご推挙をいただいて、出さしていただきたいという決意をいたしました、ということを申し上げたわけでございますが、その後、皆さんご存じの通りの経過でありまして、特に鳩山(由紀夫)前首相が、この特にやはり挙党一致の態勢をとって、力を合わせて今日の危機的な状況、特に経済の不透明な状況を乗り越えて克服していかなくてはならないと。そういうお考えのもとに再三にわたって菅(直人)総理とお話をなさったわけでございます。

 明日に告示を控えまして今日も、鳩山前総理と輿石(東・参院議員)会長と私と、昨夜の菅総理との会談の経過をお聞きいたしました。昨晩は……鳩山総理の提案に対して、大変……自分もこのように思うということで、話し合いを持つことに積極的であったということでございましたが、本日、一晩明けてから、ちょっと、話し合いを持つことは密室批判を受けかねないので、そういうことは……やめたいと、やりたくないという趣旨のお話があったということでございましたが、いずれにしろやはり、挙党一致の全員野球をするためには、(民主党と自由党の)民由合併以来、私にとりましては、特に鳩山、菅両先生、そして輿石先生と力を合わせて今日まで頑張ってきて、そして政権も国民の皆さんから負託されたと、こういう状況の中での今日でございますので、やはりその原点に立ち返って、話し合いをしましょうというのが鳩山先生、そしてまた輿石先生のご趣旨だったと思います。

今日も3人の会合の場で、菅総理に、こもごも鳩山先生と輿石先生からお話なさいましたけれども、やはり、話し合いをして、挙党一致の態勢を作るというような形は取るべきではないというお考えであったようでございます。私は直接、そばにいましたけれども、お話したわけではありませんが、そういう経過の中で、菅総理の方から、いずれにしても小沢と二人で話をしたいと。こういうことが鳩山前総理を通じてお話がありました。そのお話に従いまして、さきほど来、今まで話をしてまいりました。

 ま、合併以来の鳩山総理としての激務についてのいろいろなお話やら、私もサミットなど若いときに垣間見てまいりましたので、大変でしょうということのお話をいたしましたが、うーん、そん中でまず、菅総理の方から、合併以来のお互い力をあわせてここまで来たとお話をいただいて、今後も協力してほしい、ま、こういうことでございました。もちろん、うーん、私は協力しないなどということは、菅内閣成立して以来一度も言ったことないし、どんなことでも協力をしてまいりたいし、今後もお互いが力を合わせて、せっかく政権交代を成し遂げたのだから、協力をしていかなくてはならない。その気持ちは変わりありません、ということを申し上げました。

今回の代表選は、党規約に定められた任期満了による民主的ルールの代表選にのっとった代表選でございますので、それは正々(堂々)と、お互いに頑張って、そしてまた、今後ともいかなる場合でも力をあわせて頑張りましょうということで、今終えてきたところでございます。

 いずれ明日、記者会見がまたあるということでございますので、そのときに自分の主張やら、政策やらを申し上げるつもりでございますし、十分な時間を取ってあるようでございますので、今日は今までの経過と、そして先般申し上げたように、自分自身ずいぶん決断をするまでに、自分に問いかけながら熟慮した結果でありますけれども、大勢の仲間の皆さんに、どうぞ1票をいただいて、代表選挙に出発するという決意をしたところでございます。

 本当に微力の不肖の身でありますけれども、仲間の皆さんのお力添えをいただきながら、そして報道の皆さんにも、ご指導いただきながら、きちんと正々と選挙戦に望んでまいりたい。そのように考えておるところでございます。

 以上、若干長くなりましたが、経過の報告と私の出馬の決意を改めてお伝え申し上げまして、ご報告、ごあいさつにかえます。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。





●小沢氏の代表選出馬表明の記者会見(全文)

(読売新聞 2010年8月31日18時30分) http://bit.ly/deKnKg

民主党代表選に出馬表明の記者会見を行う小沢氏 民主党の小沢一郎前幹事長が31日に党本部で行った出馬表明の記者会見は次の通り。



 あすから始まる代表選挙については、申し上げた通りのことでございまして、不肖の身でありますが、代表選挙にみなさんからのご推挙をいただいて出させていただきたいという決意をいたしましたと申し上げたわけでございます。


 その後、皆さんご存じの通りの経過でありまして、特に鳩山前首相が、この時にやはり挙党一致の態勢を取って力を合わせて、今日の危機的な状況、特に経済の不透明な状況を乗り越えて克服して行かなくてはならない考えのもとに、再三にわたって菅首相と話をなさったわけでございます。

 あすに告示を控えまして今日も鳩山前首相と輿石(東参院議員)会長と私と、昨夜の菅首相との会談の経過をお聞きしました。


 昨晩は、鳩山前首相の提案に対して、大変自分もそのように思うということで話し合いを持つことに積極的であったということでございましたが、本日、一晩明けてから、ちょっと話し合いを持つことは、密室批判を受けかねないのでそういうことは、やめたいと、やりたくないという趣旨の話だったと(いうことだった)。

 挙党一致の全員野球をするためには、民由合併以来、私にとりましては、鳩山、菅両先生、輿石先生と力を合わせて今日まで頑張ってきて、政権も国民から負託された今日でございますので、原点に立ち返って話し合いをしましょうというのが、鳩山先生、輿石先生のご趣旨だったと思います。


 今日も3人の会合の場で、菅首相にこもごも鳩山先生と輿石先生から話をなさいましたが、やはり話し合いをして挙党一致の態勢を作るというような形は、取るべきではないというお感じであったようでございます。

 私は直接そばにいましたけども、話をしていないが、菅首相から、小沢と2人で話をしたいという、こういうことが鳩山前首相を通じて話がありました。

そのお話に従いまして、先程来、今まで話をして参りました。


 合併以来のことやら、首相としての激務についてのいろんなお話やら、私もサミットやら若いときに垣間見てきたので大変でしょうと話したが、その中でまず菅首相の方から、合併以来、お互い力を合わせてきたという話をいただいて、今後も協力してほしいということでした。


 もちろん私は、協力しないなどということは菅内閣が成立して以来、一度も言ったことはないし、どんなことでも協力してまいりたいし、今後もお互いが力を合わせてせっかく政権交代したんだから、協力していかないといけないという気持ちに変わりはないということを申し上げました。


 今回の代表選は、党規約に定められた任期満了による民主的ルールにのっとった代表選なので、正々とお互いに頑張って、また今後ともいかなる場合でも力を合わせて頑張りましょうということで今、終えてきたところです。

 いずれあす、記者会見があるということなので、その時に自分の主張やら、政策やら、申し上げるつもりでございますし、十分な時間を取ってあるようでございますので、今日は今までの経過と、先般申し上げました通り、自分自身、ずいぶん決断をするまでに自分に問いかけながら、熟慮した結果でありますけども、大勢の仲間のみなさんに支援をいただいて、代表選挙に出馬するという決意をしたところでございます。


 本当に非力の不肖の身だが、仲間のみなさんのお力添えをいただきながら、報道のみなさんにもご指導いただきながら、きちんと正々と選挙戦に臨んで参りたい。

 私の出馬の決意を改めてお伝え申し上げてごあいさつに代えたい。