●首相、鳩山氏と再会談 党内対立の緩和模索

(共同通信 2010/08/29 21:53) http://p.tl/K1LP
 
 厳しい表情で帰国した民主党の鳩山前首相=29日午前、成田空港
 菅直人首相と鳩山由紀夫前首相が民主党代表選への対応をめぐり29日夜、再会談した。小沢一郎前幹事長の出馬表明で激化する党内対立の緩和に向け意見交換した。これに先立ち、仙谷由人官房長官が鳩山氏と都内のホテルで協議。その後、記者団から小沢氏が出馬を撤回し、無投票になる可能性を質問され「深刻な事態にならないよう私も努力したい。十二分にあるだろう」と述べた。

 会談は首相公邸で約40分間行われた。鳩山氏は26日朝の小沢氏との会談内容や自身が首相支持から小沢氏支持に転じた経緯を説明。首相は代表選後は挙党態勢構築に努める考えを伝えたとみられる。会談終了後、鳩山氏は「挙党態勢はとれるか」との記者団の質問に「挙党態勢は挙党態勢だ」と述べた。小沢氏は、公邸で会談が行われている間、都内の事務所で待機したが、鳩山氏とは直接会わなかった。

 鳩山氏との会談に先立ち首相は視察先の兵庫県芦屋市で「相談に乗ってほしいと話していたので、その話をしたい」と述べた。仙谷氏は記者団に「挙党一致のイメージがそれぞれ違うが、突き合わせをやれば解決できる」とも語った。



●挙党態勢へ対応協議=菅首相、鳩山氏と再会談-民主代表選
(時事ドットコム 2010/08/29-21:29)   http://p.tl/sAJP


 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)の対応をめぐり、菅直人首相と鳩山由紀夫前首相は29日夜、首相公邸で約45分間、会談した。党分裂への懸念から、党内で首相と小沢一郎前幹事長による対決の回避にぎりぎりまで努力するよう求める声が出ていることを踏まえ、対応を話し合ったとみられる。これに先立ち、鳩山氏は仙谷由人官房長官と都内で会談した。
 首相と鳩山氏は25日に会談し、小沢氏側が求める「挙党態勢」をめぐり協議したが、不調に終わっている。首相は、自身が再選された場合の政権運営に関し、28日に「すべての党員、議員が適材適所で力を振るってもらえるような態勢をつくりたい」と記者団に強調。鳩山氏にもこうした考えを伝え、協力を求めたとみられる。 
 会談後、鳩山氏は「挙党態勢でまとまったのか」との記者団の質問に対し、「挙党態勢は挙党態勢だ」と述べるにとどめた。
 鳩山氏は、首相との会談に先立ち、鳩山グループ幹部の大畠章宏衆院議員らと都内のホテルで協議。この後、鳩山氏側近の中山義活前首相補佐官は記者団に「最悪の事態にならないよう、鳩山氏に最後の挙党一致に向けた調整をしてもらうことで一致し、鳩山氏も了承した」と説明した。
 鳩山氏が表明した小沢氏支持に対し、グループ内には異論が出ていたが、鳩山氏が最終判断すれば一致結束することを確認した。
 一方、仙谷長官は29日夜、都内で記者団に「深刻な事態にならないよう私も努力したい」と話し、対決回避の可能性について「十二分にあるだろう」と述べた。



●首相、鳩山氏と再会談…挙党態勢へ協力要請

(読売新聞 2010年8月29日21時03分)  http://p.tl/WBX7


 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)の対応をめぐり、菅首相と鳩山前首相が29日夜、首相公邸で約45分間、会談した。


 首相は、代表選が小沢一郎前幹事長との対決の構図となったことを踏まえ、自らが再選された場合は挙党態勢で党運営にあたり、党分裂などの事態回避に努める考えを伝え、鳩山氏の理解と協力を求めたものとみられる。

 鳩山氏は首相に対し、小沢氏の要職への起用を含む執行部の刷新を求めた模様だ。鳩山氏は会談後、周辺に「(小沢氏を支持するとの)自分の考えは伝えた」と語った。

 首相と鳩山氏は、25日にも首相官邸で会談したが、首相は鳩山氏が求めた「脱小沢」の執行部体制見直しに応じず、ロシアを訪問した鳩山氏が帰国する29日以降、再度協議することにしていた。鳩山氏は26日、小沢氏を支持する考えを表明した。

 一方、民主党内では29日、このまま代表選に突入すれば党が分裂しかねないとして、首相と小沢氏との対決回避の道を模索すべきだとの意見が出た。

 鳩山グループの大畠章宏衆院議員ら同グループ幹部は29日午後、都内のホテルで鳩山氏も出席して会合を開き、鳩山氏に「最悪の事態とならないよう最後まで挙党一致に向けた調整を行ってほしい」と要請し、鳩山氏も了承した。鳩山氏側近の中山義活前首相補佐官は29日、都内で記者団に「(首相と小沢氏による)選挙回避に全力を尽くす」と語った。

 首相の再選を支持する仙谷官房長官は29日、鳩山氏と会談。仙谷氏は都内のホテルで記者団に、小沢氏との一騎打ち回避の可能性について「十二分にあり得る」と述べた。



●民主代表選:鳩山氏 菅首相との会談で小沢氏支持伝える
(毎日新聞 2010年8月29日 22時08分)  http://p.tl/LGxi

 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)をめぐり、菅直人首相は29日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約40分間会談した。首相は代表選に立候補を表明している小沢一郎前幹事長との対立激化で党が分裂状態にならないよう、鳩山氏に協力を求めたが、鳩山氏は小沢氏支持の考えを改めて伝えた。

 首相と鳩山氏は25日に首相官邸で会談。鳩山氏が小沢氏を含めた挙党態勢の構築を求めたが、首相が拒否し決裂した。翌26日に小沢氏は代表選出馬を表明、鳩山氏も小沢氏支持を明言した経緯がある。

 鳩山氏は26日から29日までロシアを訪問していたが、訪露中に首相側が会談を要請していた。首相は28日、再選された場合の政権運営について、記者団に「すべての党員、議員が適材適所で力をふるってもらえるような態勢を作りたい」と語っている。

 29日、首相との会談に先立ち、鳩山氏は東京都内のホテルで大畠章宏衆院国家基本政策委員長らグループ幹部らと対応を協議。グループとして「鳩山氏に最後まで挙党一致への努力を求め、鳩山氏が最終決断すれば一致結束する」ことを確認した。

 出席議員によると、鳩山氏は「選挙になった方がいい。選挙になれば小沢氏を支持する」と発言。首相と小沢氏の会談について「実現は難しいと思う」と指摘したという。

 鳩山氏は仙谷由人官房長官とも会談した。仙谷氏は29日夕、東京都内で記者団に「今の内閣も一生懸命やっているが、挙党一致のイメージがそれぞれ違う」と指摘。そのうえで「深刻な事態にならないように努力したい。(小沢氏の出馬回避の可能性は)十二分にあるだろう」と語った。【高山祐】