マニフェスト実現を主張する小沢一郎と“脱小沢”でマニフェスト変更掲げる菅直人で徹底政策論争すればいい!!


(渡邉裕二のギョウカイヘッドロック 2010.08.26) http://p.tl/hnRv

小沢一郎が民主党の代表選に出馬することをついに決意した。当然のことだろう。もはや好き嫌いではない。今の政界を見回したら小沢しかいないのが現実なのだ。ダダをこねたところで、その現実を変えることは出来ない。文句があっても諦めてもらうしかない!!
菅政権や多くのメディアは、意地でも小沢との対立軸を争点にもってきたいのだろう。国民も、そんな“世論操作”にのって「政治と金」とか「小沢じゃダメ」、さらには「検察審査会がある」とか「起訴が出来なくなる」なんて言っている。だったら、今の民主党に適当な人材がいるのか? 渡部恒三のような、未だに“黄門様”だとか由美かおるなんて言っているボケ老人の話を聞いていても時間の無駄。ならば自民党にはいるのか? みんなの党の渡辺喜美? 舛添要一? そんなのに何が出来る!! そもそも議員すらまとめられない。それとも、またまた小泉純一郎にご登場願うのか? 景気対策には竹中平蔵か? 逮捕された木村剛をアドバイザーで頼むのか? 何だかんだ言って所詮、国民も他人事。わが子のツラを見ながら形の上では「子供の未来…」なんて言いながら、そんなもの言われりゃ考えた顔をするだけで、実際にはロクに考えていない。早い話が好き嫌いの人気投票しかないのだ。
テレビでコメントしている政治評論家や政治記者も実は怪しげで無責任。だいたい官房機密費を貰っておきながら、小沢には「政治と金」を攻めまくる。田原総一郎は返したらしいから立派だが、野中広務元自民党幹事長にバラされただろう記者や政治評論家たちは「政治と金」を言う前に「官房機密費とメディア」を語らなきゃ、そんなの説得力ない
いずれにしても、今朝のワイドショーを見ていたら、円高や株価の問題を挙げて小沢の代表選出馬を語っていたけど、そんなもの代表選とは関係ないだろ。現時点では菅直人が総理で、“脱小沢”を掲げる内閣が政権を担っているんだから、それは菅政権の技量だろう。菅の頭の中が代表選にいっているのは、実は関係ないことなのだ。現在の責任を全うしているかどうかだろう。所詮、無能な政権だってことを露呈しているようなもの。
いずれにしても、鳩山由紀夫総理と小沢幹事長が辞任して、菅総理が誕生した。そして参議院選挙は“反小沢”“脱小沢”を掲げて戦ったことは紛れもない事実だろう。ところが、その戦いで負けた。しかも大敗である。“脱小沢”で戦ったが大敗したことを少しは認めるべきだろう。反省もしていないが、それ以上に勘違いしている。しかも、今回の参院選挙では仙石由人官房長官は勝たなきゃならない自分の選挙区・徳島で自民党に負けているのだ。
しかも、“脱小沢”は、昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを公言している。現在の民主党政権は、このマニフェストの上に立っていること忘れたのか?マニフェストを変えて、何を実現すると主張したいのか?理解に苦しむ。要は、政策なんてものも何もない。あるのは、単に権力にしがみつくことだけ。そんな政権に「円高」や「株価」を何とかしろ…と言うこと自体、笑い話に過ぎない。
いずれにしても、今回の小沢の代表選出馬で、徹底的に菅と論争すればいい。長い目で見たら、代表選までの2~3週間なんて大したことない。マニフェスト実現を主張する小沢と、“脱小沢”でマニフェストの変更を掲げる菅とで、徹底的に政策論争すればいい。
そういった意味では、僕自身としては一度は小沢に総理をやらせたい。と言うより、そう思っている国民は実は多いはずだと思うのだが…。