●小沢氏出馬で駆け引き活発化 各勢力が相次ぎ会合

(共同通信 2010/08/20 21:43) http://p.tl/lCes


 9月の民主党代表選に向けて20日、菅直人首相の政権運営に批判的な小沢一郎前幹事長の出馬に期待する勢力と首相支持派がそれぞれ会合を開き、双方の駆け引きがさらに活発化した。

 三井弁雄国対委員長代理ら小沢氏に近い議員の会合には、6月の代表選で首相に敗れた樽床伸二国対委員長ら5人が参加。小沢氏の出馬実現を目指し、中間派取り込みなどの多数派工作で環境づくりを進める構えだ。

 首相の続投支持を表明している前原誠司国土交通相を中心としたグループの議員約40人は都内のホテルに集結。枝野幸男幹事長、仙谷由人官房長官も出席して支持拡大に向けた活動を確認したほか、小沢氏待望派の動向でも意見交換した。

 憲法改正に慎重な議員でつくる「リベラルの会」は、生方幸夫元副幹事長、近藤昭一総務委員長ら約10人が参加して静岡県内で合宿を開催。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護移設を容認する首相への批判的な意見が相次いだ。

 同会では首相の再選支持者も多いが、「菅政権は何をやりたいのかはっきりしない」(中堅議員)として独自候補を立てるべきだとの意見もあり、首相支持で一本化するのは難しいとの見方が出ている。



●小沢氏出馬をけん制 閣僚、擁護論も

(共同通信 2010/08/20 13:34) http://p.tl/ITnR


 9月の民主党代表選をめぐり20日、閣僚から菅直人首相の再選支持などの発言が相次いだ。出馬の是非を検討している小沢一郎前幹事長をけん制する声が出る一方、一部に擁護論もあった。

 蓮舫行政刷新担当相は閣議後の記者会見で「これ以上、政治とカネの問題でことを起こしてもらいたくないという思いが政権交代につながったと思う」と述べ、小沢氏を強くけん制。千葉景子法相も「政治とカネの問題で国民に十分納得をいただいているか懸念する」と足並みをそろえた。

 これに対し、原口一博総務相は「挙党態勢は大事だ。派閥抗争をしたり特定の人を排除すれば、自民党政権と同じ運命をたどる。誰かを排除して何かをやれる体力はない」と述べ、民主党内の「脱小沢」論に反発。小沢鋭仁環境相も挙党一致の必要性を強調した。

 一方、前原誠司国土交通相は、小沢氏に近い原口氏の言動について「一閣僚が、誰を登用しろとか言うべきではない」と不快感を表明した。

 仙谷由人官房長官は代表選に関し「一般論としては、競争相手が出て選ばれる形が望ましい。投票により、権力を行使するレジテマシー(正統性)が確立する」と述べた。



●来週にも小沢氏に立候補要請
(NHKニュース 8月20日 16時7分)  http://p.tl/R0S1  

民主党の山岡副代表は、東京都内で記者団に対し、来月行われる代表選挙について「小沢前幹事長が最適だという声が多い」として来週にも小沢氏に立候補を要請したいという考えを示しました。

民主党代表選挙をめぐって党内では、立候補も視野に入れて対応を検討している小沢前幹事長の動向が焦点となっており、小沢氏の擁立を目指す議員は、立候補を促すための環境づくりを進めています。こうしたなか、山岡副代表は、東京都内で記者団に対して「単なる人気投票でなく、非常事態に対応するための危機管理内閣をつくらなければならない。原点に返り、去年の衆議院選挙のマニフェストを実行できるのは小沢氏が最適ではないかという声が非常に多い」と述べました。そのうえで、山岡氏は「小沢氏がベストだというみんなの合意があるなら、来週から『ぜひとも立候補してもらいたい』という段取りになるだろう」と述べ、来週にも小沢氏に立候補を要請したいという考えを示しました。また、山岡氏は「小沢氏が立候補しても民主党の分裂はありえないし、総理大臣になっても衆議院の解散はない。むしろ今のままいけば解散に追い込まれる。新しい政権はしっかりとした基盤をつくって、3年間、国民との約束を忠実に実行して信を問うのが筋だ」と述べました。



●民主 代表選めぐり閣僚が意見
(NHKニュース8月20日 18時5分)  http://p.tl/E6mE

来月の民主党代表選挙をめぐって閣僚からは、小沢前幹事長の擁立を目指す動きをけん制する意見が出される一方で、代表選挙後は挙党態勢を確立すべきだといった意見が出されました。
鳩山前総理大臣の議員グループが19日、長野県軽井沢町で開いた会合には、小沢前幹事長も出席し、鳩山、小沢両氏とも、挙党態勢の重要性を訴えました。これについて仙谷官房長官は、閣議のあとの記者会見で「現時点でも挙党態勢で、みなさんにはしかるべき部署で頑張っていただいていると思っている」と述べました。また、前原国土交通大臣は「現政権においてマニフェストが守られていないという前提で菅総理大臣の対立候補を擁立する動きがあるが、そういった前提は事実に反しているし、そのような観点から対立軸を見いだすのは無理がある」と述べました。さらに、蓮舫行政刷新担当大臣は「私たちが見なければならないのは、国民が何を求めているかだ。民主党にクリーンな政治を求め、もうこれ以上、政治とカネの問題でさまざまなことを起こしてもらいたくないという国民の思いが、去年の政権交代につながったのであり、そうした声は無視できない」と述べ、小沢前幹事長の擁立を目指す動きをけん制しました。一方、原口総務大臣は「挙党態勢は大事で、派閥抗争をしてみたり、あるいは特定の誰かを排除していたりすれば、自民党政権が派閥抗争で崩れていったのと同じ運命をたどる。誰かを排除してやれるような体力はまだない」と述べました。また、野田財務大臣は「現段階で誰がいいとか、どのグループがだめとか、そういう話はしてはいけないと思う。14日に勝った人が適材適所で挙党態勢をつくることが大事だ」と述べました。さらに、荒井国家戦略担当大臣は「今、参議院は少数与党であり、ねじれ国会の状況になっている。まさしく挙党態勢をつくり、党内が一致していないと、この国会は乗り切れないという意味で、挙党態勢が必要だ」と述べ、代表選挙後は挙党態勢を確立すべきだという考えを示しました。菅総理大臣は、20日夜、記者団に対し、民主党内から挙党態勢の構築を求める意見が出ていることについて「わたしが政権を担当することになって、政策調査会が復活し、ほぼ全ての国会議員が参加するいろいろな場をつくって動き始めている。そういう意味では、全員が参加するという政権運営、党運営が実現しつつあると思っている」と述べました。



●「起訴の可能性ある人に違和感」=小沢氏の出馬待望論けん制-岡田外相
(時事ドットコム 2010/08/20-13:35)   http://p.tl/bcPF

 岡田克也外相は20日昼の記者会見で、民主党代表選で党内に小沢一郎前幹事長の出馬を望む声が出ていることについて、「起訴される可能性のある方が首相になることには、わたし自身は違和感がある。民主党立党の原点に返ったときにどうなのか」と述べた。小沢氏の資金管理団体の事件をめぐり、検察審査会の2度目の議決が出ることを念頭に、小沢氏の出馬をけん制したものだ。 
 岡田氏はまた、「外相として国のトップがそう何回も代わることは国益上大きなマイナスだと肌身で感じている。しっかりと菅直人首相を支えたい」と首相の再選支持を重ねて表明した。


●小沢氏「堂々と勝負を」=みんな・渡辺氏
(時事ドットコム 2010/08/20-16:59)  http://p.tl/_kII


 みんなの党の渡辺喜美代表は20日の記者会見で、民主党の小沢一郎前幹事長が代表選への出馬を検討していることについて「民主党内の権力構造は小沢氏抜きでは語ることができない。(小沢氏が)闇将軍化していくことは良くないので、堂々と表に出て勝負するべきだ。そのプロセスの中で国民はしかるべく判断するだろう」と述べた。
 政府が検討している追加経済対策については「1兆円程度では気休めにしかならない。円高に歯止めを掛けるのであれば金融政策が一番手っ取り早い」と語った。