[9/14 代表選]「菅vs.小沢」全面対決へ

(日刊ゲンダイ2010/8/17)

菅首相「再選しても小沢は幹事長にしない」
「菅vs.小沢」が全面対決の様相を呈してきた。9月14日の民主党代表選で再選を目指す菅直人首相が、自分が代表選で再選されても、小沢を幹事長に起用しない方針を固めたという。
朝日新聞によると、菅首相はきのう(16日)までに、こうした考えを党幹部や複数の党所属議員に伝えたという。
7月下旬には、官邸を訪れた側近に「小沢さんに変な手土産を持っていくつもりはない」と漏らしたという菅首相。「脱小沢」路線を鮮明にすることで、党内の「反小沢一派」の結束を図る狙いだ。
1年生議員にも「1年で3人の総理が代われば解散・総選挙は避けられない」「自分が続投すれば、解散は当面考えない」との“懐柔”メッセージを送っているという。

報道各社の世論調査で「続投」を支持する声が強いのが強気の要因らしいが、小沢を支持するグループとの対立激化は避けられそうにない。
国民の支持を失った非力の菅内閣では小沢一郎の力を借りなければ政治は一歩も前へ進まない。政界は大混乱に陥る可能性が高まってきた。