●ころころ代わるのも無投票も望ましくない…前首相
(読売新聞 2010年8月4日23時00分) http://bit.ly/buEoy7
鳩山前首相は4日、国会内で記者団に、民主党代表選について、「大事なことは団結力を示すことだ。国益を考えると、首相がころころと代わってしまうのは望ましくない」と述べ、菅首相の続投支持の考えを改めて示した。
一方で、「党再生のため、今一度、国民に信じてもらえる政党に戻すには(選挙は)必要なことではないか」と語り、無投票の首相再選は望ましくないとする見解を明らかにした。
●鳩山研修会に小沢氏出席の方向 代表選前、「小鳩」連携?
(東京新聞 2010年8月4日 22時59分) http://bit.ly/aOdqxl
民主党の小沢一郎前幹事長が、今月19日に長野県軽井沢町で開かれる鳩山由紀夫前首相グループの研修会に側近議員らとともに参加する方向で調整を進めていることが4日、分かった。
鳩山氏は9月の民主党代表選で菅直人首相の再選を支持する意向を表明しているが、今後の首相の対応によっては、小沢氏と連携し対抗馬擁立に動く可能性も残しているとの見方もあり、「小鳩」接近は党内の憶測を呼びそうだ。
関係筋によると、鳩山氏側の招待に対し、小沢氏側は本人を含め約20人規模の参加を検討しているという。小沢氏本人の出席に関しては流動的な要素も残っており、両氏の側近らが詰めの調整を進めている。
一方、小沢氏に近い衆院1回生議員らが衆院選マニフェスト(政権公約)の実現を求める勉強会「真の政治主導を考える会」の設立総会を6日に都内で開き、鳩山氏を講師に招く方向であることも分かった。
小沢氏は首相の政権運営に批判的。鳩山氏は首相の再選支持を表明する一方で、複数候補が立候補するのが望ましいとの立場だ。両氏のグループを合わせると党所属議員の半数に近い約200人に迫り、連携すれば、代表選の行方を大きく左右するとみられる。
(共同)
●民主党代表選:「首相けん制」相次ぎ会合 鳩山グループ、鍵に
(毎日新聞 2010年8月4日) http://bit.ly/cKjj6P
民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)を前に3日、菅直人首相と距離を置くグループの会合が相次いだ。参院選大敗で求心力が低下している首相をけん制する狙いがある。対立候補も固まらないまま思惑が先行している形だが、現時点では個別の活動が目立つ鳩山由紀夫前首相のグループに属する議員らの動きが、代表選の構図を左右しそうだ。
同グループに所属し、代表選出馬に含みを残す海江田万里衆院財務金融委員長は3日、衆院議長公邸で勉強会を開いた。国会議員約50人が出席し、小沢一郎前幹事長に近い三井辨雄国対委員長代理、小沢氏のグループの松木謙公衆院議員のほか、菅首相のグループの荒井聡国家戦略担当相も参加した。
会合が注目を集めたのは旧社会党グループの横路孝弘衆院議長が場所を提供したためだ。海江田氏に関しては、小沢氏のグループにも「代表選で推してもいい」との声がある。鳩山氏と、鳩山前政権を支えた小沢氏、旧社会党の3グループの連携が復活すれば、首相には脅威となる。海江田氏は会合後、記者団に代表選について「コメントする立場にない」と明言を避けた。
民主党の国会議員は413人。党内最大勢力の鳩山・小沢両グループが手を結べば、代表選を有利に運べる。山岡賢次前国対委員長は6日に「このままいけば民主党は政権を失う」などとする反首相色の強い会合を開く。世話人には平野博文前官房長官、松野頼久前官房副長官、中山義活前首相補佐官ら鳩山氏のグループの幹部級も名を連ねる。山岡氏はまた、当選1回の衆院議員を3日から3夜連続で自宅に招く。
小沢氏のグループの支援を受けて6月の代表選に出馬した樽床伸二国対委員長や三井氏らも3日夜、集まった。両氏の「本籍」は鳩山氏のグループだ。
それでも、同グループの内情は複雑で、足並みはそろっていない。小沢鋭仁環境相は3日の会見で、前日に発足させた自身の勉強会に関し「政治家の会合なので(代表選の)議論も出てくるかもしれない」と述べた。小沢環境相には、鳩山氏後継への思惑もある。条件付きで菅首相続投を支持した鳩山氏も沈黙を守る。グループの幹部は「小沢前幹事長は大事な政治家だが、小沢前幹事長だけ、ではない」と強調した。
この日夜には、小沢氏のグループの一つ「一新会」が東京都内で会合をもった。約30人を前に鈴木克昌会長は「いざとなったら一致結束して頑張ろう」とあいさつした。
◇旧民社グループ「独自候補擁立」
このほか、旧民社党系グループの約30人も3日夜、会合を開いた。民社協会会長の田中慶秋衆院内閣委員長は「しっかりした政策を実現していくために独自候補を立てる」と述べ、党代表選にグループからの候補擁立を目指す考えを示した。