民主党執行部の責任を問う声が高まる中、代表選の日程について9月5日を軸に調整

(FNNニュース 07/14 00:48)  http://bit.ly/9PFCzf


参院選大敗から2日。民主党執行部の責任を問う声が高まる中、代表選の日程について、9月5日を軸に調整が始まった。一方、ねじれ打開へ向けた野党との連携の模索は、マニフェスト実現を遠ざけるというジレンマを抱えている。
菅首相は、「今、選対委員長、さらに幹事長を中心に、選挙の総括のためのいろんな作業に入っていると」と述べた。
参院選大敗から2日。
高まる執行部の責任論。
選挙後、初めて開かれた閣議で、「内閣が一致して求心力を高め、改革を進めよう」と一致結束を呼びかけた菅首相だったが、閣僚からは厳しい声が相次いだ。
原口一博総務相は、「参議院選挙の総括は、誰も免れられないと。執行部そのものということも含めてですね、いろんな総括の議論が、速やかになされなければならない」と述べた。
北沢俊美防衛相は、「これだけ負けるとね、党の方で何がしかのけじめっていうものはないと、ピリッとしないかなという感じがしますね」と述べた。
こうした中、菅首相は鳩山前首相と面会した。
会談を終えた鳩山前首相は、「消費税の話を、これはメディアを含めてですけれども、かなり前向きにやるというふうにとらえられたことが、この1人区で大変厳しい結果を招いたんじゃないかと」と述べた。
お互いに選挙結果を意見交換したとする鳩山前首相は、敗因の1つが「消費税発言」だと明言した。
ある民主党議員は、「鳩山さんは菅さんに対してかなり怒っているらしい。せっかく辞めたのに辞めたかいがないってね」と述べている。
その鳩山氏の側近として知られる、小沢環境相が早ければ7月中、党内に新グループを立ち上げることが判明した。
党代表選は9月5日を軸に、調整が行われている。
これを見据え、さまざまな動きが加速するとみられる。
一方、民主党の衆参両院の国会対策委員長が会談した。
臨時国会を7月30日をめどに召集、会期を数日間とすることで一致した。
前原誠司国土交通相は、「ねじれが続くとなれば、厳しい状況に置かれるのは間違いないと。自民党、公明党の連立政権でさえ、大変な政権運営をされていたわけでありますので、決して甘くないと。3分の2もありませんしね」と述べた。
玄葉 光一郎公務員制度改革相は、「公務員制度改革についての考え方という意味では、みんなの党との考え方は方向性、方向感は一致していると。歩みよれる余地というのはあるのではないか」と述べた。
民主党からラブコールを送られ、悪い気がしないのは「みんなの党」。
みんなの党・江田憲司幹事長は、「民主党の致命的な欠陥は、個々人が勝手に個人的見解を言うんですね。まずですね、そうおっしゃるなら、公務員制度改革について党内をまとめてくださいよ」と述べた。
「党内の意見をまとめることが先決」と、連立話を一蹴(いっしゅう)した。
また、今回改選3議席すべてを失った、連立を組む国民新党。
国民新・下地幹郎幹事長は、「参議院においてやはり、もう少し国民新党らしさといいますかね、これをもう1回、1からやり直すという意味でも、形を整えていきたいと」と述べた。
13日、参院選の結果をふまえ、参議院で民主党と組んでいる統一会派について解消する方針を決めた。
しかし、法案審議などへの対応は、「民主党との連立は確認しているから、何ら変わりはない」と説明した。
ねじれ国会の余波は、子育て中の母親にも起こっていた。
子供手当は1年間の時限立法で、2011年度以降の支給に関しては、あらためて法案を通さなければならないが、衆参の「ねじれ」により見通しは立たない。
子育て中の母親は、「決まったことは、やっぱり継続してもらいたいのが本心ですよね。コロコロ変わるのはやっぱり困るというか」、「言い始めてきた時から、『本当にもらえるの?』みたいなところがあったので、もらえないとなっても、ガッカリというよりは、ヤッパリみたいな」などと話した。
各党による主導権争い。
今後の国会運営は一筋縄では行きそうにない。