●消費増税に反対、小沢氏「反執行部」鮮明に
(読売新聞2010年7月3日01時44分) http://bit.ly/d8YQku

候補者事務所の激励に訪れた小沢氏(2日、名古屋市で)=谷之口昭撮影 各党党首の遊説が活発になる中、党首以外の動きとして、民主党の小沢一郎前幹事長に注目が集まっている。

 菅首相の消費税増税への言及や、衆院選政権公約の修正に真っ向から反対し、現執行部との対決姿勢を鮮明にしているからだ。党内では「首相の党代表任期切れとなる9月末の代表選で、首相と戦う覚悟で、消費税などをその対立軸にするつもりだろう」(幹部)との見方も浮上している。

 小沢氏は2日、岐阜市と名古屋市で参院選候補らの事務所を訪問。この日の街頭演説はなかったが、6月24日の公示から1日までの間、農村や離島を選び、計14回の演説を行った。聴衆が20人程度の時もあり、独特の戦いを展開する。

 スタイルばかりでなく、主張も現執行部と明確に一線を画している。

 1日の兵庫県朝来(あさご)市での演説では「無駄な経費は何兆円も省ける」と、首相らの増税論議をけん制。同じ日、京都府福知山市でも、小沢氏を「大衆迎合」と批判した枝野幹事長を念頭に「国民と約束したことは全力を挙げて守る」と訴えた。

 小沢氏側近の高嶋良充同党参院幹事長は2日、山梨県南アルプス市で講演し、「マニフェスト(参院選公約)をつくった責任者は私だ。(首相が示した消費税率)10%なんて、どこにも書いていない」と首相を公然と批判した。鳩山前首相も1日の熊本市での講演で「(次期衆院選後まで消費税率は上げないという)私の公約は、新内閣においても守ってもらいたい」とクギを刺すなど、党内で戦術が二分されており、後半戦への影響を懸念する声も出ている。



●小沢氏、選挙事務所を訪問

(時事ドットコム 2010/07/02-18:54)  http://bit.ly/bTvSB4


 民主党の小沢一郎前幹事長は2日午後、岐阜、愛知両県を回り、参院選候補者の選挙事務所などを訪れた。公示後、小沢氏が選挙事務所を訪問するのは初めて。名古屋市中区の事務所では、小沢氏がスタッフ一人ひとりと握手。「選挙はふたを開けるまで分からない。最後まで気を引き締めてやってほしい」と激励した。 



●小沢氏、執行部批判は「個人批判ではない」
(産経ニュース 2010.7.2 18:59) http://bit.ly/bEMLHQ

 民主党の小沢一郎前幹事長は2日、参院選遊説のために訪れた岐阜市内の会合であいさつし、消費税増税などをめぐる菅直人首相や執行部への批判的な発言を繰り返している理由について「個人を批判しているわけではない。政権与党としての責任の中で政策を実現するために頑張っていきたいから言っているのだ」と述べた。また、参院選の目標について「政権党である以上、過半数をとるのが使命だ」と強調した。会合は小沢氏の意向で急遽(きゅうきょ)非公開となり、発言の内容は関係者が明らかにした。

 小沢氏はこの後、名古屋市に移動し、愛知選挙区に出馬した2候補の選挙事務所を訪問。2カ所目の事務所では、約60人のスタッフらを前に「選挙はふたを開けてみないとわからない。気を引き締めてやってほしい」と激励した。