●小沢前幹事長、執行部の公約修正を痛烈批判
(読売新聞 2010年6月28日21時56分) http://bit.ly/b0Ljip
民主党の小沢一郎前幹事長は28日、愛媛県今治市での会合で、子ども手当の満額支給や高速道路無料化、農業の戸別所得補償制度など2009年の衆院選政権公約で掲げた政策について「約束は実行しなきゃ駄目だ。政権取ったら金がないからできませんなんて、そんなバカなことあるかというのが私の主張だ。私が微力を尽くして、約束通り実現できるようにする」と述べ、参院選公約で一部修正した執行部を批判した。
消費税率引き上げについても「衆院選の時も、鳩山政権になってからも、4年間は上げないと約束した。断固守るべきだ」と語った。
小沢氏は会合後、記者団に対し「国民と約束したことは何としても守らないと社会は成り立たない。結果として、うそをついたことになってしまう」と述べた。
●「約束、実行しなきゃ駄目」 小沢氏、菅執行部を批判
(asahi.com 2010年6月28日22時2分) http://bit.ly/dnL7RT
民主党の小沢一郎前幹事長は28日、党が子ども手当の満額支給断念など昨年の衆院選マニフェストを見直したことについて「約束は実行しなきゃ駄目だ。政権取ったら、カネがないからできません、そんな馬鹿なことがあるか」と述べ、菅執行部の対応を批判した。愛媛県今治市での会合で語った。
小沢氏は公示日の24日は山梨、25日は青森と1人区を中心に選挙遊説を続けている。新執行部が人事や政策で「脱小沢」路線を進めたことに対し、様子見の姿勢を示していた小沢氏だが、選挙戦が始まってからは執行部批判を鮮明にした。
この日の会合で、小沢氏は「公然と政党が約束し、政権を与えられたのだから、やればできる。必ず私が微力を尽くし、約束通り実現できるよう頑張りたい」と強調。菅直人首相の「消費税10%」発言についても「一生懸命無駄を省き、最終的に4年たって、社会保障費などがどうしても足りないという場合は検討しなければならないが、(昨年の衆院選で)上げないと言ったんだから約束は守るべきだ」と訴えた。
会合後も収まりがつかない様子で、小沢氏は記者団に「国民の皆さんと約束したことは、何としても守らなければ社会は成り立たない。これでは結果としてうそをついたことになる」と述べた。
●小沢氏、首相・執行部を猛烈批判「対決宣言」 参院選後の主導権ねらう?
(産経ニュース 2010.6.28 22:53) http://bit.ly/d1aJKY
菅直人首相の消費税増税発言をきっかけに、民主党の小沢一郎前幹事長が批判を強めている。その怒りは首相が消費税発言をトーンダウンさせた後もおさまる気配がない。背景には、消費税問題で与党の過半数確保が難しくなったことへのいらだちに加え、参院選後の党代表選や内閣改造をにらんだ思惑もありそうだ。このままでは、参院選で有権者は首相と小沢氏のどちらを信じて投票していいのか分からない。小沢氏は28日には「私が約束を実現したい」と、菅体制への“対決宣言”にまで、発言をエスカレートさせた。(坂井広志、原川貴郎)
首相はカナダ訪問中の26日(日本時間27日)、消費税率引き上げについて、与野党に議論を呼びかけただけだなどとして軌道修正を図った。だが、小沢氏の批判のトーンは変わらない。
「選挙で政権を取った(鳩山由紀夫前)内閣で『4年間は上げない』と言った。菅総理がどういうお考えで消費税ちゅうことを話しているか分からないが、私個人としては、国民の皆さんと約束したことは、どんなことがあっても守るべきだと思っている」
小沢氏は28日、参院選の遊説のために訪れた瀬戸内海の大三島(おおみしま)(愛媛県今治市)での住民約60人との意見交換会でこう述べた。住民からの「4年間絶対上げないと約束したのに、政権が代わってコロッと変わった」との声にも大きくうなずいた。
また、小沢氏は政府が子ども手当や高速道路無料化で公約をまげたことにも怒りを募らせている。大三島は本州四国連絡高速道路の「しまなみ海道」の多々羅大橋がかかっている。前原誠司国土交通相が発表した高速道路新料金案で他の高速より割高となる。住民が「小沢先生に何とかしてほしい」と話すと、小沢氏は次のように答えた。
「政権を取ったら、カネがないからできませんなんて、こんなばかなことがあるか。約束できないなら言うな。必ず私が微力を尽くして、約束通り実現できるようにしたい」
党分裂を誘発しかねないだけでなく、これでは、民主党の公約を信じていいのかどうか、有権者を困惑させかねない。
小沢氏の懸念は参院選自体にも向けられている。小沢氏と鳩山前首相の辞任で党支持率はV字回復したが消費税問題で再下降。小沢氏が幹事長時代に擁立を強行した改選数2以上の選挙区での2人目の候補者が苦戦を強いられているのだ。
住民との意見交換の後も、小沢氏のボルテージはそのままだった。
「高速道路はすべて無料にするって言って選挙をやったのだから、約束は守るべきだ。消費税も、国民の皆さんとの約束はなんとしても守らないと社会は成り立たない。結果としてウソをついたことになる」
●小沢前幹事長が公約修正を批判 子ども手当「私が実現」
(共同通信 2010年6月28日) http://bit.ly/cDidb6
民主党の小沢一郎前幹事長は28日午後、子ども手当支給などをめぐり衆院選マニフェスト(政権公約)を見直した党執行部を厳しく批判、「必ず私が微力を尽くし、約束通り実現できるようにする」と明言した。消費税引き上げ論議にも疑問を投げかけており、野党側から民主党内の不一致を追及する声が出るのは必至だ。
小沢氏は参院選応援のため訪れた愛媛県今治市での会合で、財源難を理由にした公約修正に対し「政権を取ったら、カネがないからできませんなんて、こんなばかなことあるか」と指摘。同時に「高速道路の無料化、子ども手当、(農業の戸別)所得補償制度などを昨年の総選挙で国民に約束して、多数の議席をもらった。約束したことを守るのが政治だ」と強調した。
一方、菅直人首相が「消費税10%」に言及したことには「どういう考えで話したのか分からないが、(衆院)選挙で4年間は上げないと言った。一生懸命無駄を省き、最終的に4年たって社会保障費などがどうしても足りない場合は検討しなければならない」と、無駄削減を優先すべきだとの考えを示した。
(共同)
●小沢氏 首相の消費税発言を批判
(NHKニュース 6月29日 0時35分) http://bit.ly/aKumkF
民主党の小沢前幹事長は、愛媛県今治市で記者団に対し、菅総理大臣が消費税率10%に言及したことについて「結果として国民にうそをついたことになる」と批判しました。
この中で小沢前幹事長は、菅総理大臣が消費税率を10%に引き上げる案に言及したことについて「わたしは政府に入っていないので、政策決定に口出しをする立場ではないが、民主党は政権党になったのだから、国民と約束したことはなんとしても守らなければ、社会は成り立たない。これでは国民に結果としてうそをついたことになる」と述べ、批判しました。これに先立って小沢氏は、地元の住民と会合で、参議院選挙の党の政権公約で、子ども手当などの政策が修正されたことについて「『政権を取ったら、カネが無かったのでできません』などと、そんなばかなことがあるか。約束したことは守るのが政治であり、約束できないなら言うな」と述べました。