亀井大臣、退任会見で不満炸裂!

(日刊ゲンダイ2010/6/15)

「マスコミは世論調査やりすぎだ」
◇「国民は大脳皮質で考えていない」
菅民主党に約束を反故にされた国民新党の亀井静香代表(写真)が、きのう(14日)の大臣退任会見で過熱する「世論調査」に対し、痛烈な一言を浴びせた。
「電話調査はカネをかけないでできるからか、マスコミが毎週、世論調査やっている。やりすぎだ」
確かに、先月末から今月初めにかけては世論調査ラッシュだった。鳩山前首相と小沢前幹事長のダブル辞任直前の5月最終週に調査し、菅首相の首班指名直後の6月1週目にまた調査。組閣が週をまたいだことから、新政権が発足すると3度目の調査が行われた。いくらなんでも多すぎる。
亀井は言う。
「芸能人の人気のように、パーッと上がったり、捨てられたり目まぐるしい。国民は大脳皮質で考えていない。非常に感覚的な面が強い」
そんな移り気な世論の数字に右往左往する政治家に対してもバッサリだ。
「支持率にあまりこだわらず、支持率がゼロになっても、国民にとってやるべきことはやるんだという覚悟が政党にないと、代議制の意味がない。代議制では、選ばれた人が政治の判断を委ねられている。それなのに選ばれた人が自信をなくして、世論を気にしている」
「国民の今の感性の中で政治家はどこへ行くのか。心配だね」
国民新党の支持率がゼロ%だから、愚痴のひとつも言いたくなるのかもしれないが、この亀井の批判は正論だ。