内閣支持 V字回復 (日刊ゲンダイ2010/6/10)

軒並み60%台、投票先も民主


菅内閣発足で、民主党政権への支持率がV字回復を果たした。新聞各社が8~9日に行った全国緊急世論調査(電話)で、内閣支持率は軒並み60%台へとハネ上がった。
朝日調査では、鳩山内閣最後の支持率17%から、いきなり60%に急伸。発足当初の支持率としては小泉内閣の78%、細川、鳩山内閣の71%には及ばないものの、麻生内閣の48%、福田内閣の53%をはるかに上回った。
読売調査でも19→64%と急伸し、1978年の大平内閣以降としては5番目の高さをマーク。また毎日調査では20→66%、日経調査にいたっては22→68%と上昇した。
支持率回復の理由は、菅首相の閣僚・党役員人事について「評価する」が、いずれも60~70%台を占めたことがある。特に、枝野幹事長起用についての評価は、75%(毎日調査)を筆頭にいずれも70%前後を占めた。
朝日調査の場合、民主党は政党支持率で38%、参院選比例区の投票先でも39%と伸ばしており、自民党に大差をつけた。「参院でも民主党が過半数を獲得するほうがよい」と思う人は読売調査だと49%もいる。民主党が大勝した昨年の衆院選直前の支持に迫る勢いだ。