菅内閣「基本方針」、官僚との連携打ち出す


(読売新聞2010年6月9日00時10分) http://bit.ly/dzo0U4


 菅内閣は8日夜、首相官邸で初閣議を開き、政権運営の「基本方針」を決めた。


 「脱・官僚依存」を掲げた鳩山政権で、官僚との連携の悪さが指摘されたことを踏まえ、官僚との連携を打ち出した。

 方針は5項目で、〈1〉政権交代の原点に立ち返り、信頼回復に邁進(まいしん)する〈2〉経済・財政・社会保障の一体的立て直しに取り組む〈3〉各閣僚は省益にとらわれず、一体となって取り組む〈4〉行政の無駄遣いを根絶し、行政の透明化を推進する〈5〉政務三役と官僚は、緊密に意思疎通を図り、一体となって真の政治主導による政策運営に取り組む――としている。


 ◆菅内閣の「基本方針」全文◆

 各閣僚を始めとする政務三役は、次の方針に基づき、職務に専念するものとする。

 一、昨年の政権交代時にいただいた政権への期待が揺らいでいることを踏まえ、政権交代の原点に立ち返り、国民の皆様の信頼を回復することに邁進(まいしん)する。

 一、国民が未来に対し希望を持てる社会を創(つく)るため、経済・財政・社会保障の一体的建て直しに誠心誠意取り組む。

 一、各閣僚は、国民の代表である国会が選んだ菅内閣の一員として、省益にとらわれることなく、国務大臣としての総合的な立場から、一体となって、内外の政策課題に取り組む。

 一、限られた人材・予算を有効に活用する観点から、行政の無駄遣いの根絶を一層徹底するほか、情報公開を更に進めることにより、「行政の透明化」を推進する。

 一、政務三役と官僚は、それぞれの役割と責任の下、相互に緊密な情報共有、意思疎通を図り、一体となって、真の政治主導による政策運営に取り組む。