真珠のささやき -2ページ目

真珠のささやき

日々感じたことをつづってみたいと思います。


2020年2月7日。

私は、劇場にいました。

正直、ね。


なんかある?

ってどこかでおもってたけど、いやいや、そんなことない、まさかね。

って否定してた。

やけに、公演きてね、来れなくてもみててね、を繰り返すことに胸騒ぎを覚えつつ。

いやいや、そんなわけない。

ビンゴは準優勝で(笑)
珠理奈を愛でる会会長と2人、苦笑いしつつ、でも立ち見の2列目、カメラ上手。
前の人の間からしっかりステージが見渡せる場所。

公演始まり。

うん、まぁ、でてこないよね。一部出演だし。
ユニットだけかなぁ?
薄紫のネイルしたっていってたし、花占いはでるよね。

Sメンやっぱり好きだなぁ。
ちかこきれいになったなぁ。
かのちゃんいいわぁ。
ゆづぽスタイル良すぎ。
るーちゃんのダンス丁寧でいいよね。
あゆか、表情がさすがだわ。
お、みっちゃん。やっぱりかわいいなぁ。
あーやのダンス激しいねぇ。

自己紹介で出てきて、あれ?衣装スタバ??「なかなか出てこないからね」って言うから、あれ?ユニットも出ない?じゃあ不器用太陽くらいからかな?とか。

花占いはかのちゃんで。あーやっぱりか。ちゃんと紫黄色サイリウムふって。

後半曲、まだ出ないか。
不器用太陽。え?ほんとに?
本編でないとかある?

アンコールからかなぁ。
この辺りでもう胃は痛い。

アンコール。
でてこない。
お願い、この胸騒ぎを止めてください。

チームS推しがおわり。
ちかこが呼び寄せる。


なんでその衣装着てるの?

なんでそんな顔してるの?

おかしいじゃん。

一曲歌うだけなのに

そんな緊張した顔しないでよ。


「聴いてください。あの日交わした約束」


なんでその曲なの。

ただでさえこの曲は泣けるのに

この後起こることを考えたくなくて、涙がぼろぼろでる。足元から崩れそう。


たくさんカメラマンが出てきて、写真を撮り始める。


ああ、そうだよね。




歌い終わって静かに話し始めた。

そんな自然に話さないで。

この後言うこと、それを連想させるようなこと。

やめて。言わないで。まって。まってよ。



「私、松井珠理奈は

SKE48を

卒業します」


スッ、と周りが真っ白になる感覚で
かろうじて立ってた。

涙はぼろぼろでるし
なにをどうしていいかわかんない


今まで何回も、シュミレーションはしていた。
そういう日がいつかくること。
もう、そう遠くない、いつきても不思議がない。
それは喜ぶべきことで、決して悲しいことじゃないから。
できることなら、この目で見届けたい、その場にいたい。そうおもってたけど。

いざ目の前でそんなこと起こったら
やっぱり予行練習通りにはいかないもんだなぁ。


「僕は知っている」とか、泣かずに見てられるわけない。

君のその頑張りも乗り越えた困難も
君のその悔しさも隠してる涙さえ

知ってるよ
みてきたよ

だからいつかは報われてほしい

夢を叶えて笑ってるその日を


ずっとずっとそう願ってきたんだよ


涙は止まらないけれど、もうあと何回その姿を見られるかわからないのだからと、必死でみていました。
目に焼き付けないと。


お見送り

わたしのうちわをみて気の毒そうにするメンバーに(笑)ありがとう、と手を振って

珠理奈にもちゃんとありがとう、おつかれさま、て言わないと

でも顔見たら、目があったら、何を言っていいのかわかんなくて
必死で笑おうとしたけど
通り過ぎた瞬間

「ありがとう。…ごめんね」

そう言われて、ハッとして振り返ると

後ろの会長に話す姿

「悲しい思いをさせて、ごめんね」

ああ

ごめんって言わせちゃった

ごめんね
ごめんね珠理奈

違うんだよ

嫌なんじゃない
否定したいんじゃない
むしろ決断を、発表を、がんばったね、おつかれさま、ありがとうって言いたかったのに

なんで言えなかったんだろう

ものすごい後悔が押し寄せてきて

しょんぼりしていた。




最終新幹線までの間、会長と名古屋駅で一緒にSRをみた。

あの頃、仲良しのヲ友達と一緒に握手会後によく行った、いつものビルの居酒屋で。


発表を終えて解放されたことと、一期生のお姉さんに囲まれて、末っ子に戻った珠理奈が、無邪気に笑っていた。



そんな顔久しぶりにみた。

大好きな笑顔、ダジャレも飛び出して(笑)、絶好調。

よかったねー珠理奈。

お姉さんたちにたくさん甘えてね。


大好きだよー。



22歳のお誕生日おめでとう。

21歳の1年は、珠理奈にとっても、私にとっても、とっても辛い1年でした。


14歳の珠理奈に初めて出会って、ここまでずっと見守ってきました。


つらいこと悲しいこと悔しいことたくさんあって、その度にもう頑張らなくていいよって思いながら、それでも立ち上がって必ずキラキラの笑顔を見せてくれました。


はじめて、本気で、もう戻らないとおもいました。

どこかで幸せに笑っていてくれればそれでいい。



珠理奈がかなしむ顔を見たくないから、その一心で、できることをしてきたつもりだったけど

そこに珠理奈がいないなら、なんの意味もない。



キラキラじゃなくていい
全力じゃなくていい
無理に奮い立たせて頑張らなくていい
たとえ踊れなくなっても歌えなくなっても



いろんなことを経験して、今の珠理奈がいるのだから


私はこの8年で今が一番、あなたのことを好きです。



ただそこにいてくれるだけでいいから

どうか笑顔でいてね。











きっと、そう遠くない未来に、羽ばたくその日まで

ずっとずっと

見守ってるね。



どうか

笑顔たくさんの一年になりますように。


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