脱ニート宣言★
四角い部屋の中で 四人の若者が輪になって語っていた
中心にはお菓子がある
一人は栄養不足が祟ったのか小柄で 見るからに甘え性 一人は細長でやる気がないのか小柄な子にしょっちゅうからまれてるが無抵抗な様 一人は体格はあるのに事故にあったため右腕が半分なくなっていて 一番穏やかな雰囲気を持っている
のこり一人は 身長はそんなに無いものの細身でやたら目つきが悪い
「あれだね 美味しいものも毎日食べてたらあきるよねー」
「餓死しそうだった奴がよくいうわ」
小柄な子が長身の若者のしがみつき飽きたように言うと それをきっぱりと彼は切った
確かにと大らかな彼もさりげなく賛同している
「どっちにしろニートだろ」
目つきの悪い少年がそういうと小柄な子はむかついたように
「じゃぁ 出てやっていけるの!?自分で全部やれるの!?」
と反論した それに対して大らかな彼も無い腕を見て
「僕は 自信ない だって右手が無いんだもん」
「気力で補え」
「殺生な」
未もふたも無い言葉にやる気の無いの彼も流石につっこみをしてしまった
「やって出来ないことは無いんだぜ オレはいつまでも生暖かい環境なんてごめんだ」
「わからなくもないけど、、、」
「、、、まぁ 少し賛同」
と普段なら投げやりな発言しかしない細身の彼の発言に小柄な子はブーイングを飛ばした
「いいじゃん 別に意味無いじゃん ここでいいじゃん平和なんだから!?」
「ニートしてたきゃ してれば?」
「僕はでてみたい、、、かな?」
少し決意を決め他気味の大らかな彼の発言に小柄な子も
「そんなぁ 僕 一人じゃつまんないじゃん 僕も外出る!!」
と簡単に意見をひっくり返してしまった
「ハイハイ、、、結局 変わんねー気もするけど これも腐れ縁だな」
「じゃぁ 行くとするか」
「えっと、、、うん」
「おー」
四人は円陣を組み脱ニートを誓うのだった
「お母さーん クワガタ土から出てきてるよ」
「あぁ 本当だ もう春迎えたねぇ 長生きしてるね」
四角い箱の中で 四匹のクワガタがそれぞれの思いに土の上で
今日もゼリーは無駄に甘い香りを漂わせていた
眠い(@ ̄ρ ̄@)zzzz