貸本は廃れていません!
貸本屋さんってご存知でしょうか。
私が小学生の頃に学校の帰りみちにありました。
たしか20円で貸してくれ、マンガばかり借りていました。
現在はその姿を見ることもなくなりました。
2008年、貸本屋「なかよし文庫」は惜しまれながら廃業しました。
戦後、人々は貧しく、当時まだ高額だった本を買う余裕がありません。
貸本は民衆の声を反映するかの如く流行りました。
1950年頃から図書館が蔵書を増やし、安価に入手できる週刊誌の発行もあって、
貸本屋は一般書店に転向していきます。
そのため1960年頃には貸本屋はほぼ姿を消します。
21世紀、インターネットの出現でネットで読む人が増えて書店の売上は落ちます。
大型中古書店の出現もあり、特にコミックが甚大な影響を受けます。
このままではコミック文化が消滅するという危惧も叫ばれました。
2005年、著作権法が改正。コミックを含む書籍に貸与権が制定されます。
2006年、書籍レンタル使用料が著者に還元されることになりました。
2007年にレンタルビジネスを拡大した書店チェーンがありました。
TSUTAYAチェーンです。
貸本屋は時代を超えて新たな局面を向かえました。
著者を守ってさらに良い作品が生まれる土壌へと生まれ変わったのです。