書店さんで手に取ったり、めくったり。
皆さんは本を読む前からその感触で、
その本の内容に引き込まれ始めています。
今回の主役は 紙 です。
ちょっとコアです。
紙は編集者が内容に応じて決めます。
実際に使っている用紙の手配リストが下記です。
下の黄色い部分を見てください。
・カバーに使う紙の種類が「エアラス…」で、ニス加工とあります。
・帯の紙もカバーと同じです。
・見返し用紙は「タント」。
※本を開いたときにカバーの次にタイトルが記されてあるページです。
・本文用紙は「オペラホワイトウルトラ」256ページ分
1冊あたり通常3~4種類の紙を使います。
そして編集者と印刷会社が見本帖を見ながら打ち合わせます。
印刷会社は発行部数に必要な紙を用紙会社へ発注します。
さてその用紙店の大手、神保町にある竹尾さんです。
ここは見本帖本店といって紙のショールームです。
シンプルですが、奥の壁も引き出しになっていて
かなりの量の紙の種類が展示されています。
鰐皮っぽいのや毛の生えた紙もありました。
一般の方、学生さんやイラストレーターも来店されます。
付箋やブックカバーなども売っています。
竹尾さんによれば、
単行本の本の紙は圧倒的に「トラネクスト」と「バルキー」です。
この単語知っていると通です(笑)。
書店さんもよほどのベテランでないと知りません。
本の内容によっては厚みを変えたりします。
製紙工場から届けられる場合の形態は平版と巻取りの2種類。
平版は平たく積まれた状態です。
通常の単行本はこちらを使います。
巻取りは大きなトイレットペーパーのような形で
大量生産向きですでスピーディですが印刷が粗めです。
新聞、コミックなどに使われます。