その時の私・・・
心が形あるものだとしたら、乾いたぞうきんをちぎれそうな勢いでギュッと絞られた・・みたいな感じで激痛が走った。
その瞬間に「パキッ」と乾いた音が響いた。
その場で泣けたならまだ多少は救われたかもしれない。
でも、泣くことはできず、妙な作り笑いをした。
その場を離れて涙で曇ってる目であてもなく、クルマでふらふらさまよった。
1時間くらい走って、ショッピングモールの駐車場にクルマを止めて、目の前の滑走路の光を浴びながら泣いた。
どれだけ泣いても涙が涸れることはなかった。
乾いたぞうきんはその形のまま、流れる血で真っ赤に染まった。
翼はその部分に稲妻が走ったかのように裂けている。
もう、あの空を飛ぶことはできないのだ・・・
泣いてるうちに息苦しくなってきた。
泣きながら家に戻り、サチュレーション測ったらストンと落ちている。
泣きすぎて発作を起こしたようだ。
私はあなたが思うより強くないんだよ・・・・
何も考えられない今、ただただこのまま眠ったらずっと目が覚めなければいいと思う私がいる。