30年くらい前までの卒業式の話をします。 その頃は小学校でも卒業生や在校生の代表と担当の先生が実行委員会をつくり、どんな卒業式にしたいか話し合いました。 そしてテーマを決め、共に過ごした日々や明日に向かって力強く進む決意を共有できるような式を構成します。
会場となる体育館では、卒業生や在校生、父母の方々が向き合い、顔の見える卒業式となるようにします。
音楽の先生は合唱を、美術の先生は会場の装飾を指導します。 生徒も手分けして仕事をします。 このような体験を通して話し合いの大切さを学び、自主性が育ちます。 それぞれの学校で工夫を凝らした卒業式が行われました。
ところが、これを苦々しく思っていたのが大日本帝国の復活を画策する政治家や宗教家たちです。 “なんだこれは!日の丸が掲揚されていないじゃないか!” “君が代も歌われない!” “愛国心が育たない!” “これではお国に役立つ日本人が育たない!”と腹を立て、経済界や地域の有力者、マスコミや自粛警察を使い、民主主義的精神を育てようとする学校を偏向教育と非難し、1999年に国旗・国歌法案を強行採決しました。 日の丸を日本の国旗とする。 君が代を国歌とする。 だから日の丸・君が代をうやまえというのです。
これ以降、日本中の学校で体育館の壇上に日の丸が掲揚され、全員が一斉に敬礼しなければならなくなりました。 校長やPTA会長、来賓の方々もステージに上がり降りするたびに一礼します。 また、式の中では直立不動の姿勢で君が代を歌わなければなりません。 起立・礼をしなかったり、はっきりと歌わない先生は罰せられます。 これでは生徒のためではなく、国家のための卒業式です。 だんだん、ロシアみたいになっています。
愛国心などは、プライバシーです。 まわりがとやかく言うことではありません。 政府は、国民一人ひとりがこの国に住んでよかったと思えるような政治をすべきなのです。一人ひとりのために国家があるのです。
おかしいことは黙ってないで、声に出しましょう。国民主権を取り戻しましょう。