鬼束ちひろのデビューアルバムです。

声がいいし、詞が良いし、曲が良い。と思った。

思わず旅先の仙台で買ってしまった思い出がある。

 

声がすごくステキで、言葉がキレキレな感じ。

聴き入ってしまう。

 

むかし、テレビで特集をみた。

ふつうの家庭に生まれ、学校に通って、そうやってスクスク育ったように見える。

何もこの子に影を落としていないはずではないのか?

と、いうようなことが言われていたような気がする。

だが、人の心には環境に裏打ちされない暗さが存在するのだ。と。

それは、それで苦しいな。とも思う。

理由がない。少なくとも、そう思われる。

 

今年になって、アルバムが出ていました。

 

 

 

 

おおおお、黒髪!

これ鬼束ちひろ?

 

私の中で、鬼束ちひろの最近の容姿のイメージは目の周りが真っ黒で人を喰ったように赤い唇、トウモロコシの髭のような乾いた髪の毛、ごちゃごちゃした刺青、ぞろりとした服をだらだらとさせている……イメージですが、観たような、あれは幻だったのだろうか?

 

買いました。

やっぱり、声がステキ。

傷口という言葉が何度も出てくる。

 

傷ついても、生きている。そんな感じで。

 

荊の路を裸足で突撃していくようなイメージがあって、痛々しくも、少し自分に似ているような気もした。ほんの少しね。

 

祈りのような歌だと言われることもあるだろうし。

自己陶酔の歌だと言う人もいるだろう。

 

不器用と言っては、何だか俗っぽいが、生きにくい世界で生きようとすると、こんな感じなのかもしれない。