「ワンマンショーがないなら『相棒』を観ていればいいじゃない。」

そんなマリー・アントワネットみたいなことは言わないで欲しい。
私にとってワンマンショーと役者のミッチーは全く別のものなのだ。
ミッチーの出演するドラマなどを観ていると、落ち着かない。こう、ハラハラするのだ。
鼻にかかった甘いセリフ回し、周囲から1センチほど浮いているような存在感。そう、見えてしまうのだ。特に『相棒』という人気(らしい)ドラマの相棒役なのである、以前からの『相棒』ファンの目にはどのように映っているのか、心配でドラマを直視できない。。。のだ。
ドラマをドラマとして観られない。これは致命的だ。私は、ミッチーを俳優として評価出来るような思考回路を全く持ち合せていなかったのだった。
楽しいか?と問われれば、間違いなく楽しい。ミッチーのあんな姿やこんな姿。何をみても楽しい。しかし、その一方ハラハラしているのだ。
スリル満点すぎて、生ミッチー渇望期の私にはダメージも大きい。

そして、ようやく明けて正月。ワンマンショーツアーの先行予約のを告げるF.Cの会報が届いたのである。
「助かった!!」
目の前がぱああ~~~~とひらける心地がしました。
じらされて、更にベイベー愛も深まった。その後の『相棒』も少しは落ち着いて観ることができたのだ。
以来、ミッチーのワンマンショーは3月に始まり初夏に終わるというパターンへと移行していった。
私も、そのパターンがあることが、いささかの安心を得ることができるようになったのだ。

しかし、そこにまたベイベーとしての岐路に立たされる、重大な事件が起きたのだった。
私はこれを、あえて『相棒』事件その2と呼びたい。(どのようなことが起きたかというと、ワンマンショーツアーが決まったことに心を落ち着かせてみることができた『相棒』の正月スペシャルの共演者である女優さんと、、、)

「ああ~~~、『相棒』にさえ出演しなければ、こんなことにはならなかったぁぁあ」
と、ベイベーにあるまじきことを吐いてしまうほどに、この事件のインパクトは大きかった。
「本当のファンなら、ミッチーの幸せを喜ぶべき!」
とか言うヤツがいたら、その場で蹴り倒したくなるほどに私は、どん底にいた。
そんなイタいファンだったとは、自分でもびっくりな落ちこみ様だった。
その「本当のファン」には、私はなれなかった。
「おめでとう!」
などと言えることもなく、もうミッチーをみることも、歌を聞くことも、こわくて出来なかった。ミッチーのラブソングを聴くたびに、特定の女性の顔が浮かんでくるような気がして、恐ろしくて、試す気にもならない。
そういうベイベーは、私以外にもいたようで、ベイベーの中では「過呼吸で入院した人もいるので、気をつけて!!」という注意報も出回ったとかなんとか。
それまで、アイドルの熱愛報道などでファンが「裏切られた」などと言うのは、おかしいのではないかと思っていましたが、今ではとてもココロが痛みます。きっとファンは、辛いなあ。。。と、人ごととは思えない心持です。

そこに、予約していた映画『相棒Ⅱ』のブルーレイ(ひいいいい、レイの変換が、ひらがなにななった!!!)が届くが、観られない。そして、ワンマンショーのDVDが届く・・・観たい、しかし怖い!!と、しばし躊躇したが、欲望に負けてDVDを観はじめた。
すると、どうでしょう!!私の脳内に、特定の女性の顔など一切でてこなかったのです。それどころか、事そのものを忘れてしまう楽しさ、喜びにあふれていたのです。

「いける!!」
私は確信しました。ミッチーを観ているときは、忘れる。忘れられる!!なかったことにできる。

DVDを観ている間、ワンマンショーに参加している間は、1ミリたりとも特定女性のことを思いださないことができる。
「その時だけは、魔法にかけられてるみたい~~」
イタい、イタすぎる。イタリアンな女だわ。と、我ながら思う。
しかも、忘れることが日常的に
「あ、忘れてた」
ということまであると、脳の機能を心配した方がいいのではないかと思う程。
ベイベー力(ちから)のひとつと考えておこう。

と、言う訳で、こんなこと書いてるけど。
だいたいの時は、忘れています。
CMとかに特定女性が出てきたり、そのCMのバックに流れてくる曲を聴いたとたんに思い出します。そして、テレビを消します。または、見なかったことにします。
そして、また忘れるのです。

たぶん、そういうベイベーは多いと思う。
そして、ミッチーもベイベーはそうして乗り越えてることを知っていると思う。
だから、ワンマンショーでだれも
「おめでとう!!」
とか、言わなかったし
ミッチーも
一度だけふれた(具体的なことは一切言わず、私生活という表現をした)だけで、もう何も言わなくなった。(TVではけっこう喋っているらしいが、私は録画はしたが観ていない)

たぶん、耐えられなくて、ベイベーをやめた人も多いと思う。それだけ、想いが大きかったのだとも思う。
『相棒』が始まって、ワンマンショーに当日券が出るようになり、事件その2以降、満席にならなくなったり、客席5,000規模の会場はなくなったりと如実に現れているような気もする。まあ、気のせいかもしれないが。
去るベイベーもあれば、『相棒』をきっかけにやって来るベイベーもいるので、それも良しと思います。



ミッチーの話は、これでは終わりません。
ずっと、続いていくストーリー・・・なのです。

誰も読んでないと思うけど、また そのうち 続き ます。ニヤリ。