去年8月に図書館で予約をして、ようやく順番が廻ってきました。
内容的に重くて読みにくいのかと勝手に思っていたのですが、次から次へと読み進めることができました。
原作を読んでみると、映画とは印象が異なることもあります。(当たり前か)
映画だけを観ていた時は、マツは喜久雄の母親だと思いこんでいましたが、実は継母でした。
継母ではあるのですが、マツが喜久雄に対して、実に献身的なことに驚かされました。
喜久雄の父が死んでから、一家は傾き、借金で家屋敷も売るような状況のなか、喜久雄の晴れ舞台に、質屋に入れた正絹の留袖を借り出してかけつけ、女中をしながら師匠宅へ仕送りを続ける。(師匠である半二郎はその金を使わずに貯めておき、そのまま喜久雄に渡す。ここまでいい話。そして喜久雄は、その金でジャガーを買うという、あまり心暖まらない結末へ続いていく……)
喜久雄の実母に対する忠義心なのか、友情的な心持ちなのか、女の意気地なのか、喜久雄への愛情なのかは分からない。
しかし、マツの情の深さに救われる想いがする。
その一方で、喜久雄に感情移入するのは、(私には)難しい。
やる気満々なところと、やる気のなさが混在している。
ひた向きに芸道に邁進するようなキラキラ感はなく、ギラギラ感にみちているのかも判然としない。
まだ、上巻なのでそうなのかも。
いや、私の読み込みが足りないのかも。。。
因みに下巻を予約するのを忘れていたので、また半年後になる予定(^-^;
文庫本も出ているので、買えばいいのですが、、、