あるお客様のお話。

私が勤め始めた頃、デイサービスで一緒に懐かしいの歌を歌い、いろんなお話をしたお客様。

なかなか寝れずに、「さみしいよ~」とおっしゃりながら、夜な夜なスタッフの後ろをついて歩く事もありました。

その方は、数年前より体力的に離床する事が難しくなり、寝たきりの状態になりました。

お食事を飲み込む事が出来なくなり、
水も飲めなくなり、
点滴で命を繋ぐ毎日。

その方がいつも言ってくれていた事…

訪室しお話すると、
「お姉ちゃん、嬉しいやぁ~大好きだよぉ~」

排泄交換を行うと、
「気持ちがいいなぁ」

手を握ると、
「あったかぃ…」


日々お手伝いをする中で、
お客様の優しい言葉に癒され、こちらが元気を頂いていたのだなぁと思います。
笑顔をみると、この仕事をしていてよかったなーと思います。


最近では、眠っている時間が多くなり、
一日に言葉も一言聞けるかどうかという感じです

なので、こまめに訪室して声をかけています。

返事が聴けなくても…

「おはようございます。今日はお元気ですか??
「○○様の事が大好きですよ。」
「いつもありがとうございます。」

○○様がいつもおっしゃって下さった「大好きだよー」に負けないくらい、たくさんの「大好きだよぉー」をこれからも毎日伝えていきます。

幸せな一日一日を過ごせますように。
これからも一生懸命お側でお手伝いさせて頂きます。









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先日は25年度最後の大会である

県総合ダブルス

がありました。

その中でも一番自分の心が震えた試合を今回お話します。

準決勝でのA&Sのコンビとの対戦です…同チームで切磋琢磨をしてきたペアです。

Aは今回の大会を最後に、チームを辞める事を決意しました。

自分の道を進む彼女に、「チームの後の事はなんにも心配要らない。Aの事を応援しているから。」と言いながらも、彼女がチームからいなくなる喪失感からチャレンジリーグ後の数日間ぼんやりとしていました。

Aは同期という事もあり、とても特別な存在です。この先もずっと一緒に出来るのが当たり前のように感じていました。

A&Sにとって、この大会はペアとして最後の特別な大会…それは私にとっても、大事な一戦でした。

私はA&Sペア結成当初からずっと一緒に練習してきました。

2人がバドミントンに対しいつも真摯に取り組んでいる姿をみてきました。

大会になるとその真面目な気持ちが身体を緊張させるのか、自分達の実力を出し切れないような苦しい期間もあったと思います。

先日のチャレンジリーグでの2人のプレーは、とても堂々としていました。ひとつひとつの今までの努力が身を結んできていると感じていました。


そして、この県総合にかけている2人の気迫は一回戦の出だしから、良いパフォーマンスに繋がり、競っている勝負の場面で重要な1点をもぎ取っていく。

他ペアとの気持ちの差が確実に出ている一試合一試合でした。

2人の努力が報われてほしい…満足のいく最後を迎えてほしい…勝ち抜いてほしい…叶えてほしい…

でも、私は2人に立ちはだからないといけないし。

当たりたくないな…他の人と対戦できたら色々考えずに済むのに…と言うのは、本音で…


対戦が決まったときは、

「あぁ、やっぱりきたな。」

と思いました。



対戦が現実のものになると、

何故か負けるシーンばかりが浮かんできてしまっていました。

そしてその負けがどこか清々しいんです。

A&Sが勝ち喜んでいる姿を想像してしまうって、どんな精神状態なんでしょ?(アスリート的にアウトですよね。。と思いながら過ごしていました。)

心って複雑ですね。。



だけど2人はそんな私の微妙な気持ちを打ち消すくらいの気持ちでぶつかってきました。




コートに入ったときには、微妙な気持ちは消えていて






2人の気迫に応えたい!!と強く思いました。







パートナーと一点ずつ、気持ちを入れ直しもぎ取りにいく。

一点…
もう一点…
絶対取る!


まさに真剣勝負。




そんな準決勝でした。







やっぱり…



対戦出来てよかった…



ありがとう。



私は2人とバドミントンをやってこれて幸せでした。



Sもどうか自分に悔いの残らない選択を…私はどんな選択をしたとしても、ずっと貴方を応援しています。


私まだもう少し頑張るからね…!





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