まったく想像もしてなかった出来事に、頭が真っ白になった。
先生に病名を言われたわけではないけど、ネットで調べてみたら、どうやら胎児発育不全というものらしい。
『なんらかの原因で胎児の成長が遅延または停止し、在胎週数に相当した発育がみられない状態』
ずっと小さめと言われてきたけど、一応標準内には入っていて、今回初めて、標準値の枠から外れていた。
先生に、お腹の環境が悪いかもしれないから、もしかしたら帝王切開で早く出してあげた方がいいかもしれないと言われた。
子宮口もいよいよ開き始めたみたいで、まだ1センチだけど、赤ちゃんが下がってきてるのは確かみたいだ。
明日、もう一度見て今後のことも相談したいから、ご主人と2人で来て下さいと言われた。
帰り道、涙が溢れるのを堪えるので精一杯だった…。
何が原因なんだろう。食べるのが少なかったかな。私の病気のせいだろうか。
それとも、障害があるのかな。
悪い方しか考えられなくて、帰ってからもずっと調べては涙が出てきた。
妊娠してから、不安はたくさんあったけど、ここまで涙が出たのは初めてかもしれない。
ベビの父親に理由を話して、明日一緒に病名に行って欲しいということをお願いしたら
「仕事で行けるかわからない」
その言葉にも、イラッとした。
もちろん、急なお願いだしダメかもしれないのはわかっていた。だけど、ダメならダメで、わからないけど行けるように努力するとか、大丈夫なの?とか、せめて子供を心配する言葉が欲しかった。
父親放棄した男だから、何かを期待したり求めたらいけないかもしれない。
だけど、父親には変わりないし、ほんの少しの愛情を示して欲しかった。
そして次の日。1人でも行かなきゃと思い支度をしていたら、彼からのLINE。
「遅れるとは思うけど、向うから」
そう言ってくれて、心細かった気持ちも、少し落ち着く事ができた。
シングルで生きていくことを決めたけど、どんなに頼りない相手でもやっぱり、1人より2人の方が安心感が全然違う。
先に病院に行って、エコーで細かく見てもらった。昨日より体重が増えてくれていた。パパも到着して話を聞いた結果、
体重もまったく増えてないわけじゃないし、エコーで見ても元気だし何か障害がありそうなかんじもしないから、経過を見ながら無痛で進めていきましょうと言ってくれた。
週数も大事だけど、体重もせめて2000g以上ないと、陣痛にも耐えられないから、なるべくお腹の中で育ててあげるのが1番みたい。
いつもいつも思うけど、ほんと妊娠出産って何が起こるかわからない。
自分でわかってるようで、わかってないこともたくさんあった。
例えば、自分の病気に関しても、胎児発育不全になるリスクは高いと書いてあったし、流産や早産、死産のリスクさえ高くて、今になってやっと、実感してきた。
やっぱり普通の身体じゃないってことを。
ベビちゃんに謝らなきゃいけないことがたくさんあり過ぎて、産むことを決意したことさえ、少し後悔してしまった。
それでも、やっぱり胎動を感じると凄く嬉しくなる。今日も元気だね、今日も生きてくれてると思える。
とにかく、今は無事に生まれてくれることだけを願って、私にできることは全てやろうと思った。
だって、もうすぐ会えるんだから…。
りさ