アートマンであるために…
自らが生きることを表現し、すべてを明らかにしよう。
獣である獅子座から生まれ直すこと。
人間になること。
そのためには、深部にひた隠している獣性に太陽の光と月の光を当てること。
男性性でも女性性でもなく、内なる子供でもなく、魂の未分化な形も名もない存在を抱きしめよう。
それはドロドロに溶けていて、触れるだけで不快かもしれない。
見ることすら気持ち悪いかもしれない。
だけれども、その存在こそが生命の核であることを知ろう。
魂を無視したまま、土に接して生きていくことは不可能なのだから。
僕たち人間は、とてもちっぽけな生命体だ。
それは肉体を持っているから。
有限であることに美しさは、ない。
だからこそ、魂という恒星を輝かせよう。
恒星は個の存在であり、個でありながら全だ。
感覚もない。
感情もない。
声もない。
音もない。
色もない。
名もなく、形もない。
およそ銀河には、存在以外のいかなるものもない。
時間も空間も、光も闇も、意志も意図も、歴史も知識も必要ない。
それはまるで、有限体としての個性を否定されるようなものだ。
存在そのものであることは、実は意味を持たないことだ。
調和の中にいるわけで、為すことは1つもない。
天の獅子は、地には降りてこない。
地上に迎合はしない。
その孤高の誇りを、取り戻そう。
個体が獣性として支配しようとしたのは、この誇りのことだ。
真実はいつの時代も、統治側の都合で捻じ曲げられてしまう。
孤高を貫き、孤独を生きよう。
決して群れてはいけない。
群れとは支配そのものだ。
-荒魂 あらぶるたましい-
それが魂の本質だ。
命の火だ。
己のマグマに飛び込もう。
形をすべて失って、その時にしか浮かび上がらないものがある。
この日蝕で、その何かを自分だけの力で持ち帰ってごらん。
“はじまりは そこから。”