Moratorium:


只今Moratoriumに居る
痛いくせに、全く痛くないよう醸す湯の中

美味なのかまずいのか、識別できない夕食

永遠に続く夜、苦い唾液、緋色の液体
流れる雨

うなじに絡み付く髪を枕の上に押し上げ、暫しまどろめ


せめて暁までは刹那のMoratoriumを…
望月はいづこに
私は風呂に

あの世界への道を埋める
今はいらない

さらば、
私は充実している
爪の先まで満ち足りている

思えばメリーゴーランドの上

既に、木馬がなくてもそれより速く走れることに気づいてる
ありがとう

だからこの世から消えてしまいたいなんていわないで…

この先もずっと続くと思ってた

売りに出された家、通った茶室塀の向こうに見えるのが悲しい

どんな困難も乗り越えられた、
でも、今は大丈夫なんていえない
頑張ってなんていえない

でも生きていてほしい

涙も涸れた先にも明日はあるはずなのです

美しい黒楽でもう一度濃茶を練ってほしかった

師匠を失った弟子はどうすればいいのですか?