進まない話し合いを進めるコツ

コミュニケーション方法のお話です。
　
　
　
かつての仕事では、
社外と交渉をする場面が良くありました。
　
　
　
いろいろな立場の方がいらっしゃいましたが、
特に印象的だったのが
絶対に丸く収める担当者（Ａさん）と、
99％こじれる担当者（Ｂさん）でした。
　
　
　
同じ部署にいたので、
きっと受けている社内教育も一緒のはず。
　
　
　
なのに、全然対応や結果が違うんです。
　
　
　

　
　
この差は何だったかというと、
Ｂさんは、

とにかく話を聞いてくれなかった！
　
　
　
自分の言いたいことを一方的に話して、
電話を切ってしまうんですよ。
　
ＦＡＸやメールで連絡しても、
華麗にスルー･･･
（社会人として心配になるよ、本当に。）
　
　
　
　
だから、Ｂさんが担当だとわかった途端、
みんな「終わった･･･」と言っていたんです。
　
　
コミュニケーションが成立しないから、
こちらもやる気が失せるんですよ。
　
「どうせ、言ったって無理だろう。」って。

本当に、心の中はこんな感じ

　
　
　
　
　
　
一方のＡさんは、こんな感じの対応でした。
　
・まずは関係者の話をよく聞き、

　ニーズを把握する。
・すべての情報を踏まて、

　「こうしたい！」という方針を立てる。
・その方針を関係者に共有し、

　改めて着地点のすり合わせをする。
・必要な手続きを行う。
　
　
　
基本といえば、基本です。
　
でも、最初にしっかり話を聞いてもらえるし、
Ａさんが何を目指しているかが分かるので、
こちらも心を開いて、

前向きに話ができるんです。
　
　
　
結果、解決に向かうし、そのスピードも速かった。
　
　
　
ちなみに言っておきますと、
交渉はお互いの利害に関わりますので、
基本的に敵対関係でスタートします。
　
　
それでもＡさんは、心を開いて、丁寧に対応していました。
すごく感じがよくて、安心して話ができました。
　

　
　
　
　
　
　
私は、セッションでも日常生活でも、
「コミュニケーションエラーだったかも･･･」

と感じると、
必ずこの二人を思い出すんです。
　
　
　
　
「もっと話をじっくり聞けばよかった･･･」
「質問に対する答えを、返せていたかな･･･」
「うがった見方をしていなかっただろうか･･･」
「話をしやすい場に、出来ていただろうか･･･」
　
　
Ｂさんみたいな対応をしていなかったか、
ひとり反省会をするんですよね。
　
　
　
　
　
　
　
　
早く話を進めたいのに、

遅々として進まない時、
　　
「いつになったら、解決するの！？」
「なんで、ちゃんと答えないの！？」
　
こんな風に焦ったり、

不安になったり、

モヤモヤしたり･･･
　
先を急ごうとしますよね？
　
　
　
　
そんな時、

ちょっと自分を振り返って欲しいんです。
　
　
「相手が話したくなるような

対応だったかな？」って。
　
　
　
　
　
　
　
自分の想いを、しっかり伝えただろうか？

そもそも、自分がどうしたいのか、

わかっているかな？

聞く姿勢があると、

ちゃんと伝わっているだろうか？

自分のテンポで動こうとしすぎていないかな？

相手が答えやすい問いかけだったかな？
　
　

「話し合いで解決しよう」と、