間が空いたが、今回は運用編ということでお送りする。
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>(1)6050系の運用について
>(2)現在存在する運用
(2-1)快速
(2-2)区間快速
(2-3)区間急行
(2-4)普通
(2-5)臨時(臨時快速)
>(3)過去存在した運用
(3-1)快速急行(昼行)
(3-2)快速急行(夜行)
(3-3)準急
(3-4)特急連絡
(3-5)急行連絡
(3-6)快速連絡
(3-7)団体専用
>(1)6050系の運用について
6050系は、6000系の時代より快速を中心に活躍していた。
東武での快速の位置づけは
「特急や急行よりも停車駅がやや多い速達種別で、一般列車の最上位」
となっている。
これは、他の鉄道会社ではあまり例がない(新快速などの派生系は除く)。
また、末端線区への入り口で分割、あるいは併合が多いのも特徴である。
国鉄時代の多層立て急行を思い浮かべてみるとおわかり頂けるだろう。
最近になって、ローカル線区での各駅停車運用も増えてきたが、6050系は速達のために生まれた種別と言えるだろう。
>(2)現在存在する運用
6050系の本職ともいえる運用で、東武における一般種別の最上位に位置する。
2006年以前はデータイムを中心に運用されていたが、2006年3月のダイヤ改正で大半が区間快速に格下げ。わずか下り4本・上り2本が朝方に残るのみとなった。
上り快速は新大平下まで各停で、区間快速とも言える列車である。これは昔からの継続でもある。
また、2007年改正では上り列車の後方2両が新藤原始発となり、鬼怒川線旅客の利便を図っている。これにより、新栃木での増結シーンは過去のものとなった。
余談だが、2006年改正からは種別幕の文字色が赤から青に変わっている。これは、路線図の快速の線色との同一化が図られたものと思われる。
<DATA>
区間:浅草~東武日光・会津田島
停車駅:浅草、北千住、春日部、東武動物公園、板倉東洋大前、新大平下、栃木、新栃木、新鹿沼、下今市
(日光方面)東武日光
(会津方面)鬼怒川線・野岩線・会津線内各駅停車
編成:6連
●下り
・33、35、39列車 東武日光・会津田島行
(前2両会津田島行、中2両新藤原止、後2両東武日光行)
・37列車 東武日光・新藤原行(前4両新藤原行、後2両東武日光行)
※いずれも下今市で分割
●上り
・42、44列車 浅草行(前4両東武日光始発、後2両新藤原始発)
※いずれも下今市で併合、鬼怒川線内と日光線新大平下まで各停
>(2-2)区間快速
2006年改正で誕生した種別で、データイムの快速の東武動物公園以北を各駅停車としたもの。
実質データイムの快速を格下げした種別で、日光線東武動物公園~新栃木間の普通列車増発と新栃木以北の普通列車兼用を目的としている。
しかし、利用者からは「時間がかかりすぎる」との悪評が多い。
新栃木以北の普通列車を兼ねるようになったため、日光線新栃木以北のデータイムの普通列車はほぼ消滅している。
運用自体は快速の流れを汲むため、分割・併合が複雑となっている。
2007年改正では、下り列車の日光編成の連結位置を上り方に変更したほか、上下列車ともに野岩線~会津線は2両が基本となった。これにより運用の効率化が図られている。
また、同改正で上り列車(最終区快)が1本廃止された。
<DATA>
区間:浅草~東武日光・会津田島
停車駅:浅草、北千住、春日部、東武動物公園以北各停
(日光方面)日光線内各駅停車
(会津方面)鬼怒川線・野岩線・会津線内各駅停車
編成:6連
●下り
・53、61列車 東武日光・会津田島行(前2両会津田島行、中2両新藤原止、後2両東武日光行)
・55、63、65列車 東武日光・会津高原尾瀬口行
(前2両会津高原尾瀬口行、中2両新藤原止、後2両東武日光行)
・57列車 東武日光・新藤原行(前4両新藤原行、後2両東武日光行)
・59列車 東武日光・会津田島行(前2両会津田島行、中2両鬼怒川公園止、後2両東武日光行)
※いずれも下今市で分割
●上り
・50列車 浅草行(前4両東武日光始発、後2両会津高原尾瀬口始発)
・52、60列車 浅草行(前2両新藤原で増結、中2両会津田島始発、後2両東武日光始発)
・54列車 浅草行(前2両東武日光始発、中2両会津田島始発、後2両鬼怒川公園で増結)
・56列車 浅草行(前2両新藤原始発、後4両東武日光始発)
・58、62列車 浅草行(前2両東武日光始発、中2両新藤原で増結、後2両会津田島始発)
・64列車 浅草行(前4両東武日光始発、後2両会津田島始発)
・66列車 浅草行(前4両新藤原始発、後2両東武日光始発)
・68列車 浅草行(前2両東武日光始発、中2両新藤原で増結、後2両会津高原尾瀬口始発)
※いずれも下今市で併合
>(2-3)区間急行
2006年改正で誕生した種別で、「準急」を半直運用に渡すため名称変更したもの。
停車駅自体は昔と変わらない。
6050系の区間急行(準急)は早朝・深夜帯の入出庫を兼ねており、快速・区間快速から引継ぎ(譲り渡し)している。
2007年改正では名物だった会津田島からのロングラン運用が廃止され、これにより南栗橋以南での6050系4連の定期運用は見られなくなっている。この列車は新栃木以北唯一の区間急行だったため、区間急行は新栃木までの種別となった。
また、上り区快の廃止を受けて区急も1本廃止されている。
下り1本、上り2本の陣容である。
<DATA>
区間:浅草~新栃木
停車駅:浅草~北千住間各停、西新井、草加、新越谷、越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園以北各停
編成:6連
●下り
2243、2251列車
●上り
2200列車
>(2-4)普通
これまでも早朝・深夜帯に見られた運用だが、2001年ダイヤ改正より本格的に普通運用に入るようになった。これは5050系2P車を置き換えるためである。
以降は日光線新栃木以北と鬼怒川線内の全ての普通列車を受け持っている。
また、同改正からは間合い運用で宇都宮線の定期列車にも進出。2003年からは平日のみ運用が拡大し、続く2006年からは土休日にも運用が拡大したが、8000系ワンマン対応車によるワンマン化で撤退した。
運用はさまざま。編成は基本的に2両で、通勤・通学時間帯は4両で運転される。
2006年改正ではデータイムの普通は区間快速に統合されほぼ消滅したが、昼間の1本のみ6連で新栃木→東武日光・会津高原尾瀬口への運用が誕生した。これは区間快速用の送り込み運用を兼ねている。また、区快の入庫運用にあたる新栃木行にも6連運用が見られる。
2007年改正では、快速の間合い運用であるが堂々の6連で伊勢崎線浅草→北千住の普通1本に充当されるようになった。また、早朝帯の南栗橋~新栃木間列車の一部にも充当される。
<DATA>
区間:浅草~北千住、南栗橋~新栃木、栃木・新栃木~東武日光・会津田島
停車駅:各停
編成:2、4、6連
●下り
[日光線] 全列車
[鬼怒川線] 全列車(野岩線~会津線直通含む)
[伊勢崎線] 901列車(浅草→北千住)
>(2-5)臨時
春と秋の多客期に設定される臨時快速に充当される。
2006年以降は上り3本目の臨時快速のみに充当されることが多い。
最近では、鬼怒川温泉→下今市→東武日光のシャトル列車にも充当される。
どちらも編成は4連。
<DATA>(最近の充当記録)
区間:鬼怒川温泉→東武日光、東武日光→南栗橋
停車駅:
[シャトル] 新高徳、下今市、東武日光
[日光発] 下今市、新鹿沼、新栃木、栃木、新大平下、板倉東洋大前、南栗橋
編成:4連
>(3)過去存在した運用
>(3-1)快速急行(昼行)
2006年改正まで300・350系で運行されていた「急行」だが、1991年改正までは「快速急行」と呼ばれ、6050系4連が充当されていた。
それぞれ「だいや」(浅草~東武日光)「おじか」(浅草~鬼怒川温泉)「しもつけ」(浅草~東武宇都宮)の3列車が存在し、全席指定で運行されていた。
しかし、居住性は快速と同じ(というか同車両)なのに有料という状況を改善するため、300・350系に置き換えの上「急行」に格上げされた。
現在では「しもつけ」のみ名称が継承され、特急に格上げされて現存。
<DATA>
区間:
[だいや] 浅草~東武日光
[おじか] 浅草~鬼怒川温泉
[しもつけ] 浅草~東武宇都宮
停車駅:
[3列車共通] 浅草、北千住(上りのみ)、春日部、栃木、新栃木
[だいや・新栃木以北] 新鹿沼、下今市、東武日光
[おじか・新栃木以北] 新鹿沼、下今市、新高徳、鬼怒川温泉
[しもつけ・新栃木以北] 壬生、おもちゃのまち、江曽島、東武宇都宮
編成:4連
>(3-2)快速急行(夜行)
1991年改正で昼行の快速急行は消滅したが、以降も不定期夜行列車である「日光山岳夜行23:50」「尾瀬夜行23:50」「スノーパル23:50」の3列車に充当された。
これらは民鉄唯一の夜行列車で、都心から日光・尾瀬・スキー場へ眠っている間に着くことを目的として設定されていた。
これらも居住性を改善するため、まず1996年の日光夜行から350系を使用の上急行列車へと格上げされた。次いで2002年、尾瀬夜行から300系が使用され、スノーパルも同年に300系化された。これにより、長い間続いた快速急行列車の活躍に幕を下ろし、同時に誕生以来私鉄唯一の夜行列車運用に就いてきた6050系も、その任を300系に譲った。
(日光山岳夜行は1998年を最後に運転休止中。尾瀬夜行・スノーパルは特急に格上げされ現存)
<DATA>
区間:
[日光山岳夜行] 浅草→東武日光
[尾瀬夜行・スノーパル] 浅草→会津高原(現・会津高原尾瀬口)
停車駅:
[日光山岳夜行] 東武日光
[尾瀬夜行・スノーパル] 会津高原
編成:
[日光山岳夜行] 4連
[尾瀬夜行・スノーパル] 6連
>(3-3)準急
かつて東武線内のあちこちで見られた種別で、6050系の快速以外の運用として幅広く知られていた種別。
快速へ(から)の引継ぎ・入出庫運用として早朝・深夜帯に設定されていた。
普通列車より速いが飛び飛びに停車していくスタイルは今も引き継がれている。
2006年改正で名称を半蔵門線直通用に譲り「区間急行」という名称に変更された。
<DATA>
区間:浅草~新栃木・東武日光
停車駅:浅草~北千住間各停、西新井、草加、新越谷、越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園以北各停
編成:4、6連
>(3-4)特急連絡
下今市で特急「きぬ」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」へ(から)接続する列車で、2駅間のみの短距離運用である。
基本は6050系2連か4連だが、早朝の上り2本のみ100系が使用される(この場合は接続先の特急券が無いと乗車不可)。
2006年改正より各停化され、種別幕も「普通」となった。なお、100系使用列車については変化は無い。
<DATA>(現行ダイヤ)
区間:下今市~東武日光
停車駅:各停(100系使用列車は上今市通過)
編成:2、4連(100系使用列車のみ6連)
●下り
509、511、513、515、517、519、521、523、527、567列車
※斜体はJR直通特急接続
●上り
506、512、564、514、518、520、522、524、566、526、528、530、534、536列車
※斜体はJR直通特急接続
(備考)100系使用列車 上り:502、504列車
※乗車には接続先の特急券が必要
>(3-5)急行連絡
特急連絡と同様に、急行へ(から)の接続を行っていた種別。
急行列車は少ないながらも存在していたため、特急連絡や快速連絡とは名称で差別化を図っていた。
2001年改正では上り列車の接続先が、2006年改正では下り列車の接続先が廃止となり、連絡列車も合わせて廃止となった。
また、2006年改正で急行は特急格上げとなり、種別自体も特急連絡と統合されて消滅した。
<DATA>
区間:下今市~東武日光
停車駅:下今市、東武日光
編成:2連
>(3-6)快速連絡
2003年改正前までの快速はほとんどが分割列車であったが、数本のみだが鬼怒川線直通の快速も存在した。
それらの日光方面の足として利用された種別である。
しかし、2003年改正で全ての快速が日光方面にも来るようになったため連絡列車は廃止となった。
<DATA>
区間:下今市~東武日光
停車駅:下今市、東武日光
編成:2、4連
>(3-7)団体専用
1991年の5700系引退以降、運用に余裕のあった6050系はたびたび団体専用列車に充当されており、列車によっては野田線にも入線するものもあった。
2001年改正では5050系2P車を置き換えてローカル運用に従事することになり、余剰車が無くなるため団体運用からは基本的に撤退した。
波動用には定期運用がほとんど無い300・350系が使用されるようになり、最近では1800系(1819F)が日光方面の団体運用に就くことが多くなった。
以上のようにまとめてみたが、いかがだっただろうか。
少しでも知識になってくれれば幸いである。
これからの変革も予想される6050系。末永く活躍してもらいたい。