強気型
ユーロ/ドルの歴史はなり短いのではっきりはしないが、サイクルの長さは恐らくスイスフランと類似していると思う。ユーロ/ドルの週足チャートを見ると、4.25年サイクルのボトムは2005年11月15日の1.1638。次のボトムは2010年7月7日に1.1875で付けた。
従ってこの位相によれば現行の4.25年サイクルは2014年9月±9ヶ月にボトムを付ける予定である。
つまり全てのサイクルの第1位相は通常強気であるから、ユーロ/ドル相場第2位相も2011年5月4日に1.4939まで上昇した。それは4年サイクルがスタートしてから11ヶ月目であった。
以前のメリマンフォーキャストブックではこう述べている。
『長期サイクルの中の最初の17ヶ月サイクルに入っていれば強気である(第1位相は常に強気)、天井は恐らく8ヶ月後まで付けないであろう、それは2011年2月以降になる。これは長期サイクルに何が起こるか見るための重要は糸口になるだろう。もしこれが起これば年間新高値の目標値は1.4930±0.0360になる』結果はズバリ的中してた。
もし4.25年サイクルが3つの17ヶ月サイクルで構成される3位相パターンであれば、それは第1位相の天井であった。
従ってユーロ/ドル相場は2011年11月±3ヶ月に到来する予定の第1-17ヶ月サイクルボトムに向けて下落過程にある。
4年サイクルが強気であるとすれば、その第1位相の最安値の目標値は1.3407±0.0362。2011年10月4日にユーロ/ドルは1.3144まで下落した。それはギリシャとイタリアで債務危機が勃発時であった。これは17ヶ月サイクルのボトムをつける時期、及び目標レンジの下限と合致していた。このボトムは引値が1.4300を上回れば確認される。
さて、2012年に展開されるユーロ/ドル相場の4.25年サイクル、及びその第2-17ヶ月サイクルの構造を検討してみよう。
もし2011年10月4日の安値が17ヶ月サイクルのボトムであり、かつ4年サイクルがまだ強気型で推移するのであれば、この新17が月サイクルの天井の目標値は1.6200±0.0511になる。

しかしユーロ諸国の生き残りとユーロ通貨が危機に瀕している。もし4年サイクルが弱気型に転換すれば、当然この新17ヶ月サイクルも弱気型になるだろう。我々は特にスイスフランが第3(最後の位相)17ヶ月サイクルの位相に入ってる事に注目したいが、ご承知の通り第3位相は最も弱気の性質を持つサイクル位相になる。
その結果スイスフランが急落すれば、ユーロも同様であり、ネガティブなインパクトを受けると思う。もしこれば起これば、ユーロ/ドル相場は4年サイクルの天井に向けての反騰では第1位相の高値1.4939を上回らないであろう。たとえ上回っても大幅には上回らないと思う。
それはダブルトップに過ぎず、その反騰は8ヶ月未満で終わるだろう。(弱気型サイクル位相)その後、第1-17ヶ月サイクルのスタート時の1.3144を下回るだろう。
このケースにおいての下値目標値は0.9147±0.0813、或いは1.0776±0.0621になる。
従って、引値が1.4300上回るまでは弱気である(引き続き翌年も)。
第2-17ヶ月サイクルの天井に向けての反騰は2011年12月と2012年6月(恐らく2012年3月まで)の間で終了すると思う。たとえ1.4300を上回っても、1.4700~1.5150では強力な抵抗に遭うと思う。
しかし、もしこのレベルを上回って、2012年6月以降もサイクルの新高値を更新し続ければ、ユーロ/ドルが強気相場に入っていると見方を変更する。
ただ、スイスフランの17ヶ月サイクルが弱気型の位相(第3位相=最終)に入ってることを鑑れば、ユーロ/ドルはまだ第2位相に過ぎないので、2012年6月以降(或いはそれ以前かもしれない)両者は17ヶ月サイクルのボトムに向けて急落するだろう。
第2-17ヶ月サイクルは2012年12月~2013年6月の間でボトムを付けるはずである。この下げ過程においては、私はスイスフランはユーロに対するペック制が維持できなくなると思う。
これは結果として、スイスフランが新しい強気相場に入ることを意味し、ユーロはその後1~2年間、新安値を更新していくことを意味する。
実際、ユーロ通貨は2015年までに現在の形で存続するのが難しいかもしれない。
メリマンサイクル論 2012
