シェアーという言葉。

いつしかメジャーになりましたね。

おそらく人生で最初に聞いたのがカーシェアで、タイムズなどの駐車場の会社が運営をしていて有名ですが、個人間契約のサービスもあり、知らないカーシェアサービスも沢山あることだと思います。

今では空間ビジネス（オフィスや厨房・飲食店・宿泊施設いわゆる民泊まで）、輸送ビジネス（ウーバーなど物、人の輸送）、という本来その道のプロが居て成り立っていたサービスすらも仲介によって個人間取引が可能になっていてビックリです。

こういうのを「シェアリングエコノミー（サービス）」というんですよね。

シェアリングというのは個人の資産を必要な人に供して対価を得るビジネスで、とあるテレビの調査だと利用者は8％程度と日本ではあまり浸透していないとはいえ、これからの伸びしろがあると期待されている産業です。

僕も9割の一人で利用したことはありません。

もしトラブルが生じた場合、例えば家事代行サービス（清掃）で依頼者の家のものを壊したりとか、食事の提供でお腹を壊した…とかもありうる話だと思います。民泊ならば部屋の状態（ダニが多いとか、空調が効いてないとか）という問題もです。

でもトラブルは当人同士で解決してくださいという仲介として責任を持たないサービスが割と多いです。

賃貸物件を借りる時の不動産屋や自動車事故の損害保険会社のように懇切丁寧なお仕事はしてくれないのですが、それでもかまわない。自分にそんな不幸は万に一つもないだろうと高をくくっている人が結構多いのかなって感じます。重要度など場合によるけど、安けりゃそれでもいいという判断をする利用者が増えたという事かなぁ。

のってこという相乗りマッチングサービスが10年くらい前からあったという事を今回知りました。

知らない人と同じ車で長距離移動…。いくら安くて効率がいいと言っても、不安がいくつもあるので利用を検討するなど考えられませんが、気にならない人もいるのが現代。

脅しみたいになりますが、2023年中の交通事故件数は307,930件なので、一日平均843.64件。一時間当たり35.15件ということは1，2分ごとに事故がどこかで発生しているってことです。

腐敗政治が日本をむしばみ、「貧すれば鈍する」という皆の財布にお金がないから起こるべくして起こった事なのかもしれません。安全＝0円ではないのに…。

トラブルが起こっても、現代人が大好きな言葉の「自己責任」っていう被害者に対して思いやる心を持たない言葉で利用者を罵るのではないかなと…察しますので、始める前から心配の芽が沢山ある事に対してはサービスを許可しない方がいいのではないかと思います。

バランスを取りながら限られた予算でやりくりをすることは素晴らしいのですが、我々も安さにばかり目を向けないで、もう少しリスクマネジメント（危険が起こった場合の想定）をしたうえで決断をする慎重さは、捨てない方がいいのではないかなと感じます。

Vol.475 シェアリングサービスの是非