デイトナ ロレックス 形見 思い入れ | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

購入したのは2011年だったと思います。

探し始めてわずか半月で購入できた116520ロレックスデイトナでした。数年前に1年程の間、現行品デイトナを探しましたが一向に見つからなかった経験からいうと、すごい幸運だったと感じます。

 

 

ふと、今日は誕生日だったっけ。せっかく気づいたし、なにか特別な時計を身に着けたいなと思って手に取るのはこれです。これ以外に選択肢はありません。

 

保有のデイトナに関しては、詳しく研究をしたり身に着けてのレビューなどはしておりません。その紹介が自慢になって、顰蹙(ひんしゅく)を買うからでもなく、投資のためにじっと持っておく金融資産だからでもありません。

 「形見」のような存在 だからなんです。

 

過去にその説明をしたことがありました。

 

 

Vol.16 ロレックスデイトナにまつわるむかし話

 

 

かいつまむと、胃がん末期の父から形見になるものを買いなさいと渡された生前贈与と、僕が毎月していた仕送りを使わずにためておいてそのまま渡された額で、形見となる品探しを始めたのがきっかけでした。短期間で手に入った幸運は父のおかげなのかもと思ってしまうほどです。

その思いがこの時計には強いので、”好き嫌いを超えた存在”です。

(かつては所有時計の少なさから友人との飲み会など平時のローテーションで使っておりましたが、現在は)父親の命日、彼岸や墓参り、家族の誕生日、元旦など、

 

 

「家族とともに、特別に迎えたい時間」

 

 

で使うのであまり活躍しておりません。

翌年に父は他界し、時計をを見せてあげられたし、腕にも巻いてあげられたのでよかったと思っておりますが、僕も30代の半ばにさしかかっているのに県外生活が長かったため、恋人などもおらず、結婚や孫という生きる希望を見せてあげられなかったのが申し訳なかったな…といつもほろ苦い後悔を思い出させる時計でもあります。

 

 

 

親バカと失笑をかうと思いますが、今では素直で愛嬌のある子供らもいて、親父が生きていればさぞかし喜んでくれただろうなぁ~という気持ちと、今の自分が在ることへの感謝と、残された母親や義両親への感謝を返していきたいという気持ちを強く持ちます。

 

 

 

 

長男が妻が置きっぱなしにしていたふせん紙と、七夕飾り作りで目下ブームになっている折り紙に張り付けて、僕にくれた芸術作品にのせて撮影してみました。

 

 

こんな重たい枷(かせ)になるような時計を託すのは忍びないのですが、この気持ちを伝えたうえで受け取ってくれるようならば、あとは息子の自由に任せて渡したいと思っております。

いずれ何かで困ったとしても、お前のパパやじいちゃんがきっと助けてくれる時計になるだろうと添えておきたいです。