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 You Tubeで1953年録音のイッセルシュテット指揮、NDR響のドヴォルザークの交響曲第7番を聴いた。


https://youtu.be/Qu-lm0MCuWE

 まず何より年代的にステレオ初期ではあるがまだまだモノラル録音が主流のこの時代のものとは思えないビビッドな音質に驚いた。この音声動画のアップロードをしているアカウントの概要欄には「モノラル音源には疑似ステレオ効果を施しています」とあるのだがその効果だろうか?それともマスターからステレオ?

 肝心の演奏もまた弦の響きの高貴なること!この曲の第1楽章は「早く、荘厳に」を意味するAllegro maestoso,の指示が(そう、マーラーの交響曲第2番第1楽章と同じく!全然違う曲と思われがちだが、終結部が途切れるように、刀で切断されるように終わるところなども似ている)ドヴォルザークによって付されているが、その指示にこれほど的確に従った録音も少なくともこの時期のこの曲では稀だろう。第2楽章も長閑とはあまりせず早めに叙情性を携えながらとうとうと流れていく。第3楽章はまたもや弦の端切れの良さがこの舞踊楽章を格調高く仕上げている。フィナーレのアレグロは重々しく始まる冒頭と相性が悪いかと思いきや、人畜無害と思われがちだと思うドヴォルザークの精神的葛藤を凝固したかのように荘重に始まる。低弦の豊かさも特筆すべきで、マーラーと共にドヴォルザークも同じほどいや作品のジャンルと数を考えればマーラー以上に愛好しながらこれほどの録音を、この純然たる名曲のカタログから見落としていたのかと自らの不明を恥じるものとなった。弦の艷やかで美々しいサウンドに導かれ中間部に入るとドヴォルザークの得意な木管も絡み精妙な多声音楽を作り出す。終盤に入ると凱歌風の展開に拍車がかかりついに、この音楽を「コラール・シンフォニー」と下野竜也氏が評する所以の一つでもあろう、Molto maestoso(非常に荘厳に)と題された壮麗なクライマックスに達して前述の通り、天空から降り注ぐ光をさらなる輝く剣で断ち切るかのように全曲を閉じる。

 いやー、ドヴォルザークの交響曲第7番って、シューマンやメンデルスゾーンの交響曲ではどの曲でも太刀打ちできない素晴らしい、今日から未来へと世界中のオーケストラの標準的なレパートリーになったにふさわしい音楽だと67年前の時空から伝えてくれました。イッセルシュテットのドヴォルザークの交響曲第7番恐るべし!この曲をレパートリーに入れていないシンフォニー指揮者がまだ少数ながら散見されるがこの録音でも聴いて急いでとりかるべきです!