小学6年生の夏休み
小学生最後の夏休み

相変わらず
毎日毎日、暑い体育館の中で練習をしていました


当時は
エアコンなんてもちろん無いですし
どーゆー教育?なのかは謎ですが
「水分を摂ったら汗が出るから水分は極力摂らない」
みたいなことを言われていて

1時間に一回だけ
5分休憩で飲むぐらいでした。

ホンマ今やったら訴えられるレベルやで…



その日は
違う小学校のチームと合同練習でした

強いチーム同士で一緒に練習して
モチベーションを上げる為だったのかもしれませんが
先生も異常に気合が入るので
私は嫌でした


試合形式の練習で
ウチの学校の女子、男子
違う小学校の女子AチームBチーム、男子
でランダムに試合していきます
(自分たちが試合じゃない時は審判したりします)


その日はいつになく
先生(監督)は機嫌が悪かったんです。
チームが勝つとか負けるとかミスするとか
そういうのではなくて
先生自身に何かがあって機嫌が悪い
という感じです

たぶん
他の子は分からないかもしれませんが
私は朝イチの挨拶と話(練習前に集まって朝の会みたいに先生が話す)で
機嫌が良いか悪いかすぐに分かりました。



その日
練習試合がひと段落して
サーブレシーブの練習が始まりました。

練習試合の時点で
すでに色んな場面で
罵倒されてる子達がいました。

ビンタされたりは
みんな普通にいつも通りにされてて。
ビンタぐらいはマヒしてて
正直痛いけど芸人のツッコミで頭ど突くぐらいの感覚になってた。笑

この恐ろしい感覚こそが、
のちに私がマヒ人間として確立されていき
暴力されることに対して受け入れてしまうという
イカれた体質を作り上げることになる



サーブレシーブの練習で
私は特にミスしたわけではないが
監督に2回ほど名指しで叱られた。


その時
ふと私の頭の中?に


「監督がただの感情で怒ってるわ」


という思いがよぎった。



その瞬間と同時に


ドカッ!!


と後ろから突然蹴り飛ばされた。



飛び蹴りで。


成人男性から
突然後ろから
思いっきり飛び蹴りで!!


一瞬息ができなかったのと
体育館が静まり返ったのと
とにかく時間が止まったようにシーンとしていた

でも
我に返って
すぐに起き上がり
(すぐ起き上がらないと怒られるから)
先生の顔を見ようと振り返った


その瞬間


顔面にボールを投げつけられ
近づいてきて
30発くらい
ビンタされ続ける

平手で
思いっきり30発


それでも私は
悔しさと早く終わって欲しいという気持ちから
目を逸らさずに
じっと先生の目を見つめて耐える

それに腹を立てるように
どんどん叩き方が強くなり
先生の顔の形相がもう殺人鬼みたいになっていくのが分かる


でも
いつかは終わると思い
泣かず涙は絶対出さず
ひたすら耐え続ける


30発ほど殴った後に
ひと言



「はい、練習終わり」




体育館にいた人
だれもが
私が叩かれている間
一歩も動かず
ただじっと見ていたんだと思う。
みんなもふと我に返って
いっせいに動き出す。


練習試合に来ていた
他のチームの監督も
黙って見ていた。



屈辱的だった。


帰りにトイレの鏡で顔を見たら
真っ赤に腫れていて
目が押し上げられていたし
口の中が切れていて血だらけだった。
うがいをしたら血が出てきた。

次の日には
顔が紫になっていて
顔を洗うのも痛いぐらいだった。


これは
小学生が教師にされたことです。




でも当時の私も頭がおかしかったのでしょう。

自分の中で

結局、私が勝った!
感情的に殴りかかる先生から
目を逸らさず
涙も流さず
逃げもせず
倒れても起き上がり
耐え抜いたから
先生が殴るのをやめた。
先生が負けた。
私が勝った!!

そんな気持ちでいたから
本当に恐ろしい…笑


そして
私が思っていた先生の本性は
間違ってはなかったと確信したのです。

みんなが思う
生徒思いの熱血教師の本性は
ただの暴力教師だということを。