シャープ売上高で三洋抜く 電機不振の中で好調維持 | ■□投資情報□■ 【今週の予定・今日の注目銘柄】

シャープ売上高で三洋抜く 電機不振の中で好調維持

 シャープが1日発表した昨年4月-12月期の連結決算は、売上高が前年同期比13・9%増の1兆9077億円で、新潟県中越地震の影響で苦しむ三洋電機の1兆8861億円を約200億円上回った。
 シャープは、電機大手9社の中での売り上げ最下位を脱出した。通期で追い抜けば、三洋が決算期を変更した1997年3月期以来、初めての逆転となる。
 純利益は31・7%増の601億円と、電機大手が軒並み不振に陥る中、好調な業績を維持した。
 液晶テレビの売り上げ台数が昨年より1・9倍の約190万台、液晶パネルの売上高も約4割増で、液晶関連が業績を引っ張った。電機各社の不振の原因となった集積回路(IC)部門は、市況の悪化で売上高が14・5%減だったが、他部門でカバーした。(共同通信)