前半終了

A13-21B


試合前の予想を大きく上回り1年主体のBチームがスタメンのAチームをリードしていた。



Bチーム側のベンチ


タカ「よしよしよーし!!いい感じだ!このまま後半も頑張ろう!」



ゲンキ「そうだね!この調子で頑張って絶対に勝とう!」



ノリ「まあ、後半も油断しないで押し切ろう。そうっすよね、先輩?」



佐川「お・・・おう!あたりまえじゃねえか!この調子でいくぞ!!なあ、相川!」



相川「ハアハア・・・ああ、絶対に勝とう!負けるわけにはいかないんだ!!」



佐川(しかし、本当にこのチーム今日できたばかりのチームかよ!?こんなにしっくりくるチームは初めてだぜ。もし本当にこいつらと同じチームやれたら・・・・。絶対勝ちてぇ!勝ちてぇよ!!!!もう先輩も後輩も関係ねえ、後半絶対やってやるぜ!!)



佐川「よーしお前ら丸くなれ!絶対に勝って俺たちの新しいバスケ部を作るぞ!!!!」



ゲンキ、相川、ノリ、タカ「おう!!!!!!!!」



Bチームは一つになった。

しかしこのときBチームのメンバーは試合運びがうまくいっているがゆえ、大きな問題を自分たちが抱えていることに気づいてはいなかった・・・。








一方Aチームのベンチ。



ガシャン!!!!!

木本「くそ!!!!なんであんなやつらに負けてるんだよ!俺たちはこのチームのスタメンだぞ!!」


木本がパイプいすを蹴りながら大きな声で叫んだ。



野元「本当だよな!あいつら・・・・本気でむかつくぜ!!!!」



間島「木本、野元、まあ落ち着け・・・。まだ前半は終わったばかりだ。」



野元「落ち着いてられるかよ・・・・!!」



野元が間島に言いかえそうとしたした瞬間・・・。



野元(うっ・・・・。)



間島が恐ろしい形相で2人をにらみつけていた。そして静かな声で語りかける。

間島「まだあわてる時間じゃない。まだ半分だ。手はまだある。」



Cの田島がそれになんとなく気づく。

田島「間島・・・、それって・・。」



間島(ニヤ)「ああ、あいつらはいくら実力があっても経験が足りない。あの葉山ってやつと山田ってやつも経験者だがこの間まで中学生だったんだ。そこをつく。いいか、作戦は・・・・・・」









ピー



審判の笛が鳴る


審判「後半始めます」




後半開始

A13-21B



Aチームの作戦とは・・・。

ダムダム


「さあ!もう一本いこう!!」

ノリがボールを運ぶ



1Qも残り3分を切っていた。

A8-15B


Bがまだペースをつかんだまま試合を進めていた。

Aは間島の1対1からどうにか点を取っていたが、予想しなかったBのチームワークに焦り、自分たちのバスケットが出来ないでいた。





しかし・・・


「田島!!!」



パシ


右の45度にいた木本からロ―ポストの田島にパスが入る。



ダム



田島のパワー勝負!



相川(くそっ!重い!!)



バス



前半 2:32


A10-15B



厚江のスタメンC、田島がサイズの違いを見せつけた。

そして間島以外で初めて自然な流れで点を取った。




「オッケー!!!1、2年のチームに負けてられないよな!!」

SFの野元と、SGの木本が田島に駆け寄る。







一方Bチームは、


「ハアハア。」


相川が1Qにして大粒の汗を流している。



ゲンキ「相川君、大丈夫?けっこう疲れてるみたいだけど・・・。」



相川「・・・ああ、大丈夫だ!ゴール下は俺の仕事場だからな!!」



佐川「相川、頼むぜ!おまえがいるから俺たちは安心してシュートが打てるんだからな!!」

佐川がハッパをかける。



相川「そういうのは【得意のロングシュート】を決めてから言うんだな!おまえ最初のシュートからシュート決めてないだろ!さっきから打つシュート打つシュート全部ショートだ。まだびびってんのか!自称シューター!!」



佐川「なに!!誰がびびってるって!?    ・・・・・フッ」



相川「フッ」



佐川と相川がほほ笑んだ。



佐川「よーし!こいつら1年に、2年の意地みせてやろうじゃねーか!!」



相川「よし、やっちゃうか。」



コツ



佐川と相川は拳を合わせた。



Bチームのオフェンス



相川「ヘイ!」



パシ



トップのノリからハイポストでパスを受けた相川。



田島「相川、お前もうバテバテじゃねーか!おまえじゃ俺を抜けない。」



相川「ハアハア・・・。ああ、俺一人じゃ抜けませんよ。でも2人なら抜ける!」



キュキュ




右0度の位置から佐川が切れ込んできた。



相川(きた!!)



シャッ



相川のバックドア



佐川「ナイスパース」

右のロ―ポスト付近で佐川にパスが通る



間島「行かせるか!!」

間島がヘルプに寄った瞬間



シャッ



佐川のリターンパス



そのパスの先に居たのは



ゲンキ「相川君!」




パシ



相川が右のミドルでパスを受ける。


相川「・・・・おまえにしちゃ、なかなかいいパスだ!」



シャッ



相川のミドルシュート



佐川「おいしいところもっていきやがって・・・。(今度は俺にパスよこせよ)」







バス






相川の力強いバンクシュートが決まった。



前半2:03

A10-17B



Bチームの2年コンビが見せた素晴らしいコンビプレー。





間島「・・・。」

しかしこのプレーで間島は何かをつかんでいた・・・・。

佐川『おっしゃー!!!!!!!!』


佐川が元気に駆け寄る。


ゲンキ『博くんナイッシュー!!!!』



パン



ゲンキがハイタッチで迎える。


佐川『葉山、ナイスパス!』


コク


葉山は逆サイドから合図をした。

まだ試合は始まったばかりだと訴える合図のようにも思えた。



佐川『ヘヘッ、そうだよな!まだ試合は始まったばかりだ。よし!!!デイフェンスだ!!!!!!』


Bチーム『おう!!!!』



最初のワンプレーでBチームは勢いに乗った。



バシッ



佐川が長い腕を生かし矢島からのパスをパスカット、そのまま前線にいたノリにパス。


レイアップが決まる。


パスッ


前半 8:56

  A0-4B



相川『よしよーし!!!いいぞ、もう一本!!!!』


Bチームはスタートダッシュに成功した。



片やAチームの心境は心底穏やかではない。




バン!!!!!!!!!!!




PGの矢島がボールを床に叩き付けた。

本当の公式戦ならテクニカルファウルをとられてもおかしくないプレーだ。


間島『落ち着け矢島!まだ試合は始まったばかりだ!まず1本返すぞ!』


間島が落ち着かせる。



それをハーフライン上で見ていたノリは、

(PGが取り乱しちゃチームはおしまいさ・・・。)

と心のなかで呟いた。





Aチームの攻撃、矢島からパスをうけた間島が個人技でしかける。



キュッ


ダダム



ゲンキ(!!!)



ミドルからのドライブで点を取る。


バス



前半 8:20

A2-4B



間島の個人技を見て相川が呟く。

相川『さすがキャプテン・・。元道南選抜・・・。』



ゲンキ『マッ・・・マジスか?』



ゲンキがあせって聞く。



相川『ああ、中学の時の話だけどな。こんな部活だけど、やっぱあの人だけは基礎がしっかりしてるって感じだよ。お前に抑えられるか、ゲンキ?』



ゲンキ『大丈夫です!この試合なんて僕たちの夢の通過点じゃないですか!?抑えますよ!!一人でだめならチームみんなでカバーして守ればいい、それがバスケットでしょ?夏也くん!!』


ニッ


相川が微笑む


相川『そうだな、5人で攻めて、5人で守るのがバスケットだもんな!!』



Bチームは即興チームとは思えないチームワークを見せ始めていた。





Bのオフェンス


Bは相川だけがインサイドの4メンアウトの形を取っていた。

トップにはノリとタカ、左右の0度のはゲンキと佐川がいる。



シャッ パシ  シャッ パシ  


ノリ、タカ、佐川、ゲンキの早いパス回し。



野本『チッ!うざってえ!!さっさと打て!』


Aチームがやや翻弄されデイフェンスにずれができたところで・・・・


タカ『相川さん、ハイイポスト!!』


相川『おう!!』


相川がゴール下のローポストからフリースローのラインのあたり、ハイポストまで上がって面をとった。


ノリとタカが目を合わせる。

タカがハイポストにバウンドパス



シャッ


パシ


相川にボールが渡る。


キュ


デイフェンスは田島。

(さっきの借りは返す!)



相川にボールが入るのと同時にタカと、ノリが相川を中心に交差するようにインサイドに切れ込んだ。



ゲンキ『うまい!!!!』


間島『なんだと!!!』


矢島(シザースかよ!!どっちだ!?)




タカとノリについていた矢島と木本は動きについていけずデイフェンスをあきらめてしまった。

矢島も前に相川がいるためどっちにボールが渡ったかわからない。


パシ


そして相川から手渡しパスでボールを受けたタカが得意のミドルシュートを鮮やかに決める。


ザシュ




前半 7:47

A2-6B