映画の予告を観たときに直感的に
「あっ これの原作を読みたい」
って思って
その日家に帰ったら
まさに思い描いていた本がリビングのテーブルにあって、聞いてみたら母がすでに買っていたという奇跡が起きた、「羊と鋼の森」。
久しぶりに読んだ本がこれで良かった。
文字がそこにあるだけなのに
想像させられるあれこれとか
気が付いたら考えてしまうあれこれに
翻弄される感じ。
ピアノの音が遠くから聞こえるようで
私は主人公に連れられて何度も踏み入れたことのない森に吸い寄せられるように迷いこんだ。
この本はもう一度読みたい。
きっと感想が変わる。
個人的に心に刺さる言葉がいくつかあって
正しいとか、正しくないとか、
そんなことはいくら考えたって仕方なくて
ただ、やるだけ。
とんでもない透明感と軽さで羽が生えたらあっという間にどっかに飛んでいってしまいそうな本なのに
ときおりずしん、と重くなるときがあって、
あとタイトルも。なぜか私にはずしん、としてる。
楽しかった。
映画も観てみよう。
そしたらまた読もう。