
この間終電を逃して
(正確には終電に乗ったけどそれが止まってしまって次の電車の乗り換えが間に合わず)、
家に帰れなくなったので
急遽仲良しのお家にお邪魔することになった。
その、次の日の朝。
その子がサクッと作ってくれたチーズのお雑炊。
(正確にはキムチ鍋の残りで作ったキムチチーズ雑炊だったのだけど、作り終える頃にはキムチぽさはなくなっていた。)
これが絶品で。
朝からチーズのお雑炊?と思うかもしれないけど
全然しつこくないチーズで、リゾットと雑炊の間、みたいなお雑炊で
チーズのなめらかな優しい風味が、お酒に疲れた胃にはぴったりで
なんとまぁ、出来た子だ、ととても感心してしまった。
きっと本人にとっては、
たまたま前の日にキムチ鍋をして、
たまたまいつもの習慣でキムチチーズ雑炊を作るというところに、
たまたま私が前の日に突然泊まることになって、その場に居合わせた、
という程度の出来事だったと思うのだけど。
でもそれが、私にとっては、
普段ちゃんとそうやって自炊して、一人暮らししてるんだなぁ、っていう
「感心」に繋がってしまったのだ。
なんのそれくらい、当たり前のことだろうと人はみんな言うだろうけれども
意外とその、当たり前のことが、大変なんだと。
思うんだ、私は。
今日はいいや~明日にしよう~とか
みんなきっとあるし
その子もそういう日がたまにはあるだろうけど
でも基本的にはちゃんと自活しているのだ。
つまりその子にとっては
その日、誰かを迎える特別な準備をしていたわけでもなく、
いたって普通に、普段通りに生活していただけ。という、ここがポイントだ。
その様子を
もともと泊まる予定のなかった私が予告なく覗き見ることになって、
そのとき普段の自分自身の生活を思い出し、
ドキッと、ギクッと、胸が嫌な音を立てて鳴ってしまったのだ。
抜き打ち検査をしたらなんの悪いことも出て来なくて逆に後ろめたい気分になった、
みたいな感じだ。
そんなわけで私もキチンと自活する、
それが当面の目標となった。
すぐには無理でも、少しずつできるところからやっていこう。
おやすみなさい。