今日、録画しておいた『キツツキと雨』を観た。


良かったなー。


淡々と、でもちゃんと波はあって、
最後まで飽きないテンポで。

邦画が持つこの雰囲気、とっても好き。


役所広司さんの表情が、すごくすごく素敵で。
特にあの、自分が移った映画のワンシーンを観るところ。
あの、最初の緊張しているような、カタい表情が、
どんどん緩んでく感じ。
絶妙だ。
観ているこっちも、だんだん頬が緩くなっていって、完全につられました。

あと、役所広司さんが小栗旬さんを車で駅まで送っていくときのやりとり。
役所広司さんのちょっとズレた相槌が最高で、笑っちゃった。


最後、ほとんどセリフなしで流れる映像が
すごい好きだった。
セリフがないのに、いや、セリフがないから余計に、
空気と、表情で、こっちが勝手にいろんな感情を想像してしまうの。





余計なものがなくて、
必要なものだけを103%分集めて
それを無理矢理100%の映像に詰めた、って感じ。
伝わるかなぁ。
映像に収まらない残りの3%が、常に画面からはみ出てるの。
その3%が、あたしには魅力でたまらない。


いいなぁ。
その3%を生み出せる、役者になりたい。