こんにちは カズです。
前回約3年ぶりに記事を書いたのですが、それからあっという間に
半年も経ってしまいました(^_^;)
前回の続きを書こうとするとなかなか書けないので、
別のことを書くことにしました。
妻から「あなたはアスペルガーじゃないか?」と言われたのは5年ほど前のことです。
僕は妻に教えてもらったアスペルガーに関するネットのページを読んで
以外とすんなり「僕はたぶんアスペルガーだ」と受け入れました。
(病院で診察を受けたわけではないので、僕の気持ちの上で納得したということです)
そして、妻がその時に購入してくれたアスペルガーに関連する本が翌日に届くと
妻よりも先に夢中になって読みました。
アスペルガーについて知れば知るほど、自分がそれまで経験してきたいろいろな困っていたこと
の謎が解けるというか、その理由を解説をしてもらってる感じで、ある意味で救われるような
気持ちでした。
なので、アスペルガーの情報を見つけてくれた妻に感謝しています。
ただ、ネットを見たり、このブログにコメントしていただいた方の話を見ると、誰もが「自分がアスペルガー」だと簡単に受け入れるわけではないようです。
僕はなんであっさりとアスペルガーだと受け入れられたんだろう。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。
理由として思いつくものが3つあります。
理由その1
「自分はちゃんとしている! と思えるものが何もなかった」
プロフィールには書いてあるのですが、当時は無職でした。
(今は少し働いています)
これは大きな理由な気がします。
もし、以前のように正社員として働いていてそれなりの収入を稼いでいたら、あんなにあっさりと受け入れなかったかもしれません。
直接は関係ないことなのですが、
そもそも発達障害と認める ということは
自分に障害があると認める ということであり
言い方を変えると、自分に何か問題があると認める
ようなところがある気がします。
なので、「自分はちゃんとしている!」 という気持ちが強い時には
認めにくいことな気がします。
ましてや、働いていたころの僕は、学歴や 会社の規模なんかを大事に思っていて
「自分は学歴もそれなりだし、働いている会社も大企業だ!」
「だから 自分には問題はない むしろ優秀なほうだ!」
今思い返せば、全然そんなことはないのですが、思いっきりそう思っていました。
学歴と働いている会社、そして収入に自信を持っていた気がします。
(学歴や、大企業を否定している訳ではなく、人の優劣とは関係ないという意味です)
なので、自ら無職を選んでそうなったのですが、
やっぱり収入がほぼない状態がずっと続いていたので、
「自分はちゃんとしている」という自信がなくなっていて
自分には何か問題があるのかもしれない ということが
受け入れやすい状態だった気がします。
(問題という表現が不快に感じられる方がいましたら、ごめんなさい。)
理由その2
「自分と向き合う時間がたっぷりあった」
当時は 会社を辞めてから5年が経っていました。
途中1年半くらい農家で農作業をお手伝いさせてもらいましたが、
その期間も普通の会社員よりはずっと気楽でしたし、
約5年間とてものんびりと暮らしていました。
普通の人が聞いたらびっくりするくらいただただ家にいて
妻と2人でご飯を食べて、おしゃべりをして、たまに旅行して、
移住してからは畑をやって、またおしゃべりをして
と暮らしていました。
(今は2人ともアルバイトをしているので、あの頃に比べると忙しいです)
そして、妻とずっと一緒にいたので、
いっぱい夫婦ゲンカ(当時の僕としては議論ですが)をしました。
そして長い時間話し合いました。
そして、妻を怒らせてしまったり、妻を悲しませてしまう自分の言動について
長く考える時間がありました。
多くの人は、働きながらでも自分と向き合っているでしょうし、
自分についての理解は年齢とともに深まっていくんだと思います。
ただ僕の場合は、働きながらでは、仕事することに精一杯で、35才で会社を辞めるまで自分についての理解は相当浅かったと思います。
(これは、アスペルガーの自分を客観的に見ることが苦手という特性が大きく影響していると思います。)
こうやって自分について考える時間がたくさんあったから
アスペルガーだと認めることが出来たような気がします。
理由その3
「静かな田舎に住んでいる」
けっこうな田舎の、さらに少し山の中に住んでいます。
しかも移住してきたので、知り合いも少なく、友達付き合いもあまりありません。
友達と飲みに行くこともなく、近所付き合いもかなりあっさりしています。
つまり、刺激が少なくてかなり脳が休まりやすい状況にあります。
以前は、都心部に住んで、それなりに友達付き合いもあったし、仕事もしていたので
いきなりアスペルガーと言われても、他に刺激がたくさんあるし、
脳に余裕がなくて、そんなにちゃんと考えられなかったかもしれません。
以上の3つが僕があっさりとアスペルガーであると受け入れられた理由として思いつくことです。
改めて思うのは、自分では気付いてなかったけど、
いろいろと出来ないことが多い僕(アスペルガー)にとって
普通に働いて、普通にお金を稼いで、普通に友達付き合いをするということが
想像以上に大変なことで、以前は必死で普通になろうとしていたな
ということです。
そして、ちょっと変わってはいるけど、普通の範疇にいる人のつもりだったな
と思います。
正直に言えば、「脳の働きのいい悪い」でいえば、どちらかといえばいい方だと思っていました。
今も、その「普通な人として振る舞いたい」という気持ちはあるのですが
昔に比べるとずいぶんと諦めたというか、無理しなくなったと思います。
(それは多分に妻の影響が大きいです。)
そもそも、普通というもの自体、自分が作り出した幻想なんでしょうが。。。
普通であろう、あろうと無意識に必死に頑張っていて、
そのことに気づかずに、自分は普通だ、いや普通よりもいいくらいだ
と思ってしまっていたあのころだったら
とても「自分はアスペルガーだ」とは受け入れられなかった気がします。
今回も、分かりづらく、まとまりのない話になってしまいました。
しかも、ほとんどの方にとっては「だからなんなの?」 という話かもですが、、
アスペルガーの方や、ご家族、関わりのある方が少しでも気持ち良く暮らすための参考になったらうれしいです^^
もし、読んで不快な気持ちになった方がいたらごめんなさい。
素人の独り言ということで流してもらえたらうれしいです。