聞けばその人の実力が分かってしまうと言われているスケール(音階)。指導だけでなく演奏をする身としても、その重要性は実感しています。



そんなスケールを教室全体でも強化していこう💪✨という思いで、スケールやハノンをゲーム感覚で身につけていくことができるスケール&ハノン検定むさしの絆ステーションさん主催の動画提出による検定)に、昨年から生徒さんも参加させていただいています。




音楽専門に進むのであればスケールは必須。

私の通った音楽高校でも1年生の時にスケール試験というものがあり、その場のくじ引きで決まったスケールいくつかを教授陣の前で弾いたっけ😂


けれど、音楽の専門に進もうとしている訳ではないのなら、一生懸命スケールを覚える必要もないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。




私が指導をしていて特に感じるのは…

現代っ子はとにかく忙しい!ということ。

そんな子達にも上達してもらうためにはどうすれば良いのか…ピアノの先生、そして親としても悩みの種ですよね。



習い事を色々やられているお子さんも多いですし、そこにさらに塾、部活、受験…が加わり、年齢が上がるごとに時間はますますなくなっていきます。なのに曲の難易度は上がっていく。


そんな中、

スケールが頭に入っていない状態で譜読みをしようものなら途方もなく時間がかかり… 

スケールが手に入っていれば楽々弾けるようなパッセージも律儀に練習しなければならず…

という悪循環💦



効率良く譜読みをしたい時はやはりスケールの知識に助けられます。そして譜読みや技術面でのストレスがないと、音楽に集中できますね。



スケール全調制覇している生徒さん達は、音を予測しながら進めていけるから譜読みも初見も弾きこなせるようになるのも早い!諸々早いから限られた時間の中でも色々な曲に挑戦できて、ピアノが楽しい✨




長くピアノを楽しんでもらうためには、スケールは避けて通ることはできないもの という実感のもと、指くぐりも覚え、そろそろ興味を持って取り組めそうかな?という生徒さんにはスケール検定のお声がけをしています。



もちろん受検は強制ではないのですが、動画の提出締切や小さなご褒美(参加毎に消しゴムなどの参加賞、10グレード合格毎にメダルや盾)があるとやる気が出る✨何度も動画を撮ることで身につく!という生徒さんは実際多いです。




参加を機にスケールにハマった生徒さんがいたり😆




コツコツと頑張っている昆虫・生き物全般大好き生徒さんはやはりカブトムシの参加賞を選び😆




前回の検定で兄妹揃って10グレードの銅メダル獲得、おめでとう🏅




それぞれのペースでレベルアップを目指します







ちなみに

私がこれまでで一番衝撃を受けた美しいスケールは、あのマルタ・アルゲリッチ氏がプライベートな空間で目の前でウォーミングアップとして弾いてくださったスケール✨✨✨


ピアノが鍵盤楽器であることを忘れるくらいそれは滑らかで。



そんなスケールを夢見て!?、生徒さん達にも正しい指遣いで弾くことで満足せず、常に美しく調性感をもって弾くよう伝えています。



第44回スケール検定の動画も皆さん無事提出されました。頑張ったね👏





↑こんなことを書いていたら、一年前の今日、アルゲリッチ氏の演奏会に行っていたことをFacebookが思い出させてくれました♪