10月下旬のことになりますが、ポーランドのピアニスト、シュチュパン・コンチャル氏のレッスン通訳を務めましたニコニコ


毎年この時期、ショパン国際ピアノコンクールin Asiaの審査にあわせてポーランドから来日されるピアニストをお招きして行われるレッスン。受講曲のほとんどがショパンです。今年も角野美智子先生が企画してくださいました。



私とほぼ同世代のコンチャル氏。時間が限られている中でも、お一人お一人の生徒さんに的確で応用の利くアドバイスや練習法を細やかにご指導されます。


そして、ポロネーズらしさとは何ぞや?だったり、ショパン演奏における各声部のバランスの取り方などのお話。


ポーランドのピアニストにこうして直にレッスンを受けられることは本当に貴重な機会ですねキラキラショパンを誇りに思っていらっしゃるし、無理なく自然体で演奏なさる。



突然ですが皆さん、お祭りのお囃子を聞くと血が騒ぐまではいかなくても、どこか懐かしい気持ちになりませんか?


私は、幼少期を10年間海外で過ごしていますが、いいえ、だからこそかもしれませんが、お囃子が聞こえてくると無性に郷愁を感じるんですよね。


ポーランド人にとって、ポロネーズがそれに当たるのではないかなぁと、ポーランドのピアニストと接する度に思うのです。


今回も、「マズル、クヤヴィアクなどは踊られなくなったけれど、ショパンの書いた舞曲の中で唯一、ポロネーズは今でも僕たちの国で日常的に踊られるダンスなんだよ」とコンチャル氏。いわゆる高校の文化祭みたいなものでも踊ったりするそうですよ!


それともう一つ印象的だったのが「音楽は技術的な都合ではなく、音楽的な都合で進む」の一言。音楽は音楽的な都合で進む…ごもっともです〜〜。当然のことのようで、それがいかに難しいことか。


そして「シンプルに!」と。素晴らしい音楽家が共通しておっしゃるこの言葉、今回もやはり何度も飛び出しました。




レッスンを通訳させていただいている側から、私も大好きなショパンが弾きたくなりウズウズ…(笑)


ショパンの魅力を存分に再確認させていただき、ありがとうございました!