こんばんは、初投稿になります。

 

ten10です。

 

今日、大学の図書館で考古学の授業を受けていた時、教授が「ミイラ」という言葉を口にしました。続けてその流れで、渋谷で開かれている「古代エジプト展」の紹介がされます。普段はそういった話は、たとえ気になったとしても授業終わりにはすっかり忘れてしましまいますが、今回に限っては、教授の紹介が終わった後もなぜか頭から離れることがなく、自分で検索して調べてみました。

すると当日予約が可能だったので行ってみることになりました。(東京ならではのフットワーク)

 

行きの電車内で調べたところ、オランダのライデンの国立古代博物館にあるコレクション数十点が日本まで運ばれて展示されているようです。考古学の授業が終わったばかりということもあり、頭の中は古代エジプトの歴史や文化はそっちのけで、遺構の見つけ方やその発掘方法、遺物の管理・保存の仕方や、形式学による遺物の振り分けなどでいっぱいでした。

会場につくと、先にグッズ販売にコーナーに行くこともできたので、入る前にさっと見ておくことにしました。すると、妙に目になじむものがあります。それはあのメジェドでした。高校の時にエジコイなるものが、周りで流行っていたのですが、その影響ですっかりその愛らしさに慣れてしまっていたようです。他にもいくつかメジェド関連のグッズを見て、大体の目安をつけて、本編の展示コーナーに向かうことになりました。

 

はじめに出迎えてくれたのは、古代エジプトのざっとした解説動画です。大学受験の時に世界史で、古王国、中王国、新王国についてざっと学んではいましたが、より詳しい形でかつ簡潔に紹介されていました。(久しぶりに海の民という文字をみて興奮しました。)

 

次に場で注目したのは、樹脂でできたロゼッタストーンの写しでした。(ここで世界史の知識が爆発し始めました。)あのロゼッタストーンの文を間近で見ることができ、ものすごく感動しました。ロゼッタストーンには、ヒエログリフと当時の庶民の文字、古典ギリシャ文字の三つの言語で同じ内容が書かれていますが、試しに大学で勉強中のギリシャ語の読解に取り掛かってみました。結果は文字と文字の間隔がなく全く読めませんでした。ちょっと悔しかったので、来年までには必ず読めるよう、勉強を続けていきたいと思います。

 

脱線しましたが、次の展示ゾーンでは直方体の石像に目が行きました。なぜ直方体なのかはわからなかったので、教授に聞いておきたいと思います。この像はぱっと見だと少し不気味に思えました。生きている人間ができるカタチではないからだと思います。

 

そこからミイラの置かれているところまでは、年代ごとの装飾品や当時の暮らしぶりを表した遺構(模型)や遺物が飾られていました。なかでも土器はおそらくばらばらになっていたものから修復されたものもあり、展示されるまでに多大な努力がかかっていることを改めて思い知らされました。また、遺物にあった女性の髪形が、よくエジプトの歴史を学ぶときに目にする頭の装飾品に似ていて、少し高揚感のようなものを覚えました。このあたりの展示品について全部語ってしまうと、夜が明けるので次の一言で締めにしたいと思います。太陽神ラーはヒエログリフで

と表します。遺物と資料を比較して覚えたので間違いないと思います。良かったら日常生活で使ってみてください。

さて、今回の目玉であるミイラのコーナーにやってきました。ミイラは棺に入って保存されています。そのため時の権力者を包む棺は、美しい絵画があるものが多いです。(後に簡素化してしまいます。)ほとんどの棺の胸のあたりに心臓の象徴であるスカラベと、死後の世界での安寧と永続を願う女神ヌウト(もしかしたら間違って覚えてるかも)が描かれていました。

そもそもミイラとは死後の世界(葦の世界とも言うそうです。)からの復活を願って作られるものだそうで、そのあたりの矛盾のように感じる部分が僕には掴むことができませんでした。これも大学で教授に聞いておきます。

また、棺にミイラとともに埋葬される死者の書も展示されており、有名な心臓の重さを天秤にかけている、死者の裁判の絵も見ることができ、感動を覚えました。他にも死後の世界での禍を避けるための蛇の目の呪術品や、そのほか様々な厄除けの埋葬品が展示されていました。(ジュ、、、なんとかというものが印象に残っていますが名前を忘れてしまいました。)

ミイラまでの前置きが長くなりましたが、いよいよミイラと対面しました。ミイラは想像通りの包帯でのぐるぐる巻きでしたが、思っていたよりも布はずっと薄く、そしてとてもきれいに巻かれていました。私が見たのは40~50代の女性二人と男性一人。もちろん全員包帯がぐるぐるに巻かれていて中は見えないのですが、だいたい一つのミイラにつき一つの動画が流れていて、最新のエックス線検査をもちいて分かったそのミイラの特徴について丁寧に解説してくれました。今書いていて思うのは、ミイラのいる部屋だけやや異世界のような感じがしていました。ミイラという存在はそれほどに、今の私にとっては異質なものなのだと思います。

思えば不思議なものです。数千年前の個人と顔向けができるのです。会話はできなくとも、肉体は確かにそこにあり、科学の力でその人をより具体的に、例えば生前食べていたものや健康状態までもが分かってしまう。仮に魂を、肉体のように朽ちない存在証明そのものだとすると、ある種彼らの願いは叶ったのではないのでしょうか。かなり暴力的ですが、そういう見方もできるのではないかなと現時点では思います。

私としては彼らの世界観を取り込みつつほかの文化と比較して、今後の自分の世界を彩っていくつもりです。とても貴重な体験となりました。今回の展示会を開いてくださった関係者の皆様に感謝申し上げ、今回の日記はここで終わりにしたいと思います。

 

 

P.S.

気づくと閉館15分前になっており、急いで帰りましたが、いろいろなグッズにでてくるメジェドさまをついつい、いくつか購入してしまいました。可愛いです。