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アスペルガーの特徴とは?子供と大人を区別してみた

自閉症スペクトラム障害の一種、アスペルガーの特徴について、子供と大人に区別してアスペルガー症候群の症状の現れて方についてまとめてみました。仕事場でどういう対処法が望まれるのか、幼稚園や小学校ではどういう接し方が適切なのか、その辺にも触れてみます。

いろいろな人が働く職場には必ず仕事ができる人と

仕事ができない人が共存しているものです。

 

中には本人が仕事ができないばかりではなく

周囲の足を引っ張ってしまう人もいます。

 

こうした人はどうしても煙たがれてしまうものですが、

必ずしも一方的に非難したり「能力がない」と決め付けたりできない部分もあります。


じつはアスペルガー症候群を抱えている人は

職場において「仕事ができない人」と評価されてしまっているケースも多いのです。

 

こうしたアスペルガー症候群が原因で仕事がうまくできない人と、

能力面ややる気の問題でできない人を一緒にせず、

きちんと理解して接することも職場や現場の管理職には求められます。


アスペルガー症候群の仕事ができない人の特徴は?

ではどうしてアスペルガー症候群に仕事ができない人が見られるのか、

能力面ではなくこの障害ならではの障害か深く関わっている点が重要なポイントです。

 

まずコミュニケーション能力が不足し、協調性に欠けている点が

第一の理由として挙げられます。

 

多くの職種・職場では現場のスタッフが協力しながら

作業を進めていくことになります。

 

そのためコミュニケーションがうまく採れず、協力して

作業ができないアスペルガー症候群は活躍できないどころか

足を引っ張ってしまうことも多いのです。


もうひとつ大きなポイントとして挙げられるのが想像力が不足がちな点です。

 

たとえば相手の反応や表情などから求めているものを察知する、

相手が言い出す一歩前に行動を起こすといったことがうまくできません。

 

そのため指示されないと何もできない、しかも普段と

違ったことを指示されてもどうしたらいいのかわからず何もできない

といったケースも出てきます。


加えてルーチンを好む傾向があり、興味の対象が極端に低く、

日ごろのルーチンや興味の対象から外れたことに対して

やる気を見せない点も仕事ができないといわれることが多い理由です。


アスペルガー症候群で仕事ができない人の対処法

こうした問題を解消する方法もあります。

 

たとえば本人が興味を抱き、できるだけルーチンで

仕事ができる作業を振り分ける、他のスタッフとの協力をあまり

必要としない個人の作業を優先してやらせるなど。

 

こうした「ツボにはまった」仕事をさせると驚くほどの

集中力や成果を見せることもあるため、アスペルガー症候群の

可能性がある人に対しては「この人は仕事ができない人」とすぐに判断せず、

適材適所、能力を発揮させられる環境を用意してあげる工夫・配慮も求められます。

 

そしてそれが職場にとってもプラスになるはずです。